読書記録:ミステリ・サスペンス

『秘密捜査』 ジェイムズ・エルロイ

◆ 秘密捜査 ジェイムズ・エルロイ/小泉 喜美子 訳 (ハヤカワ文庫) \1,029 評価…★★★☆☆ <作品紹介> 舞台は1951年のロサンゼルス。まもなく27歳になるフレディはロス市警のパトロール警官だ。大学卒で背が高くおまけに美形の彼は、早く昇進して捜査…

『百器徒然袋-風』 京極 夏彦

◆ 百器徒然袋-風 京極 夏彦 (講談社文庫) ¥1,140 評価…★★★☆☆ <内容紹介> 調査も捜査も推理もしない、天下無敵の薔薇十字探偵、榎木津礼二郎。過去の事件がきっかけで榎木津の“下僕”となった「僕」は、そのせいで別の事件にも巻き込まれてしまう。探偵を陥…

『ディオニュソスの階段 』 ルカ・ディ・フルヴィオ

◆ ディオニュソスの階段 (上) (下) ルカ・ディ・フルヴィオ/飯田 亮介 訳 (ハヤカワ文庫) 各 ¥798 評価…★★★☆☆ <あらすじ> 市警の若き警部ジェルミナルは連続児童誘拐事件を解決し一躍英雄となったが、その事件のある部分が彼の心に深い傷を残した。彼…

『銀行籠城』 新堂 冬樹

◆ 銀行籠城 新堂 冬樹 (幻冬舎文庫) ¥560 評価…★★★☆☆ <あらすじ> 閉店間際のあさがお銀行中野支店にひとりの男が滑り込んできた。案内係とも顔見知りのその男はいつものようににこやかに挨拶を交わした後、おもむろにリュックから銃を取り出し、案内係を…

『まどろむベイビーキッス』 小川 勝己

(2005年9月読了分。感想などは当時のもの) ◆まどろむベイビーキッス 小川 勝己 (角川文庫) ¥620 評価…★★★☆☆ <あらすじ> キャバクラ「ベイビーキッス」で働くみちるは、SHIHOという名前でホームページを作りそこに訪れる人たちとのチャットやメー…

『首断ち六地蔵』 霞 流一

◆首断ち六地蔵 霞 流一 (光文社文庫) ¥660 評価…★★★★☆ <あらすじ> 豪凡寺の六地蔵の首が何者かに持ち去られた。悪質なカルト集団を取り締まる特殊法人・寺社捜査局に勤める魚間岳士は、住職の風峰と調査に乗り出す。が、地蔵の首が見つかるたびに、そばに…

『タルタロスの審問官』 フランク・ティリエ

◆タルタロスの審問官 フランク・ティリエ/ 吉田恒雄 (ランダムハウス講談社文庫) ¥945 評価…★★★☆☆ <あらすじ> パリ警視庁警視シャルコは45歳。愛する妻と二人暮らしだ。しかし、半年前のある夜突然妻が失踪した。状況から見ると拉致もしくは誘拐された…

『エナメルを塗った魂の比重』 佐藤 友哉

◆エナメルを塗った魂の比重 佐藤 友哉 (講談社文庫) ¥820 評価…★★★★☆ <作品紹介> コスプレする少女と同人誌に燃える少女。凄絶ないじめを受ける少女といじめる少年。そして人肉しか食べられなくなってしまった少女!彼女たちの中に美しい転校生がやってき…

『ロウフィールド館の惨劇 』ルース・レンデル

◆ロウフィールド館の惨劇 ルース・レンデル/小尾 芙佐 訳 (角川文庫) ¥567 評価…★★★★★ <あらすじ> ユーニスは有能な召使だった。家事万端完璧にこなし、広壮なロウフィールド館をチリひとつなく磨きあげた。ただ、何事にも彼女は無感動だったが・・・・・・。…

『葉桜の季節に君を想うということ』 歌野 晶午

◆葉桜の季節に君を想うということ 歌野 晶午 (文春文庫) ¥660 評価…★★★★☆ <作品紹介> 自称「何でもやってやろう屋」の成瀬将虎はいくつかの仕事をかけもちしながら気ままな生活を送っていた。そんなある日、年下の友人キヨシの口ぞえで同じフィットネスク…

『山名耕作の不思議な生活 』 横溝 正史

◆山名耕作の不思議な生活 横溝 正史 (徳間文庫) ¥660 評価…★★★☆☆ <内容紹介> 私の友人である山名耕作は新聞記者として充分な給与を得ていながらも、不便な場所にある奇妙な下宿に住み極めて吝嗇な生活を送っていた。そこに住むようになる以前にはふつう…

『残虐記』 桐野 夏生

◆残虐記 桐野 夏生 (新潮文庫) ¥420 評価…★★★★☆ <作品紹介> 自分は少女誘拐監禁事件の被害者だったという驚くべき手記を残して、作家が消えた。黒く汚れた男の爪、饐えた臭い、含んだ水の鉄錆の味。性と暴力の気配が満ちる密室で、少女が夜毎に育てた毒の…

『百万のマルコ』 柳 広司

(7月読了分) ◆百万のマルコ 柳 広司 (創元推理文庫) ¥720 評価…★★★☆☆ <内容紹介> 黄金が溢れる島ジパングで、大冒険の末、黄金を捨てることで莫大な黄金を手に入れた――。囚人たちが退屈に苦しむジェノヴァの牢。新入り囚人〈百万のマルコ〉ことマル…

『長安牡丹花異聞』 森福 都

(2005年8月読了分。感想などは当時のもの) ◆ 長安牡丹花異聞 森福 都(文春文庫) ¥650 評価…★★★★☆ <あらすじ>舞台は唐の都・長安。父の病没後15歳の身で心身共に健康でなくわがまま放題の母を養うため苦労していた黄良は、金を手に入れるため暗いとこ…

『襲撃者の夜』 ジャック・ケッチャム

◆襲撃者の夜 ジャック・ケッチャム/ 金子 浩 訳 (扶桑社文庫) ¥800 評価…★★★☆☆ <あらすじ> 北米東海岸メイン州の海岸沿いのリゾート地。ある夜、女性2人が残忍に殺され、赤ん坊が行方不明になった。11年前に同じ場所で起こった大惨劇に通じるものを…

『殺人小説家』 デイヴィッド・ハンドラー

(2005年8月読了分。感想などは当時のもの) ◆ 殺人小説家 デイヴィッド・ハンドラー(講談社文庫)¥940 評価…★★★★☆ <あらすじ> 売れっ子ゴーストライターで本業は作家(処女作は成功、二作目で失敗、現在ようやく書き上げた三作目を持ち込み中)のホーギ…

『なつこ、孤島に囚われ。』 西澤 保彦

(2005年8月読了分。感想などは当時のもの) ◆なつこ、孤島に囚われ。 西澤 保彦 (祥伝社文庫) ¥400 評価…★★★☆☆ <あらすじ> ある日、異端の百合作家・森奈津子が目覚めるとそこはパラダイスだった。紺碧の海と白い砂浜に椰子の木、そして島の周囲は見渡…

『特別室の夜』 伊野上 裕伸

◆特別室の夜 伊野上 裕伸 (文春文庫)¥660 評価…★★★☆☆ <あらすじ> 深沢理恵は大学病院に勤める32歳の看護婦。ある日、看護師長に呼ばれ、大学OBが経営する老人病院に移らないかと言われる。それは打診の形をとってはいるが受け入れざるを得ないもの…

『タイムスリップ森鴎外』 鯨 統一郎

(2005年8月読了分。感想などは当時のもの) ◆ タイムスリップ森鴎外 鯨 統一郎 (講談社文庫)¥730 評価…★★★★★ <あらすじ> 森鷗外こと森林太郎は病床で自分が毒を盛られていることに気付く。死にたくない、せめてあと一作は…。その思いが林太郎を床から起…

『最後の生贄』 ケヴィン・オブライエン

◆最後の生贄 ケヴィン・オブライエン/ 矢沢 聖子 訳 (講談社文庫)¥1,040 評価…★★★★☆ <あらすじ> ブリジットは上院選に出馬する双子の兄・ブラッドの選挙戦を手伝い各地を飛び回っていた。離婚したばかりの彼女にとって、この活動で得られる謝礼が唯一…

『バブルズはご機嫌ななめ』 サラ・ストロマイヤー

(2005年8月読了分。感想などは当時のもの) ◆バブルズはご機嫌ななめ サラ・ストロマイヤー (講談社文庫)¥960 評価…★★☆☆☆ <あらすじ> アメリカ男の思い描く金髪のかわいこちゃんの典型のようなルックスとファッションのバブルズは34歳バツイチの美容…

『アヒルと鴨のコインロッカー』 伊坂 幸太郎

(4/28読了) ◆ アヒルと鴨のコインロッカー (創元推理文庫) 伊坂 幸太郎 ) ¥680 評価…★★★☆☆ <内容紹介> 気づけば僕はモデルガンを握り、ボブ・ディランの『風に吹かれて』を口ずさみつつ、書店の裏口を見張っていた。何故そんなことになったのかの理由…

『インモラル』 ブライアン・フリーマン

◆インモラル ブライアン・フリーマン/ 長野 きよみ訳(ハヤカワ文庫)¥1,050 評価…★★★★☆ <あらすじ> レイチェルは17歳の女子高生。美貌と均整のとれた肢体を持ち、その年齢にふさわしくない圧倒的とも言える魅力をもった彼女が、ある夜忽然と姿を消した。…

『GOTH』 乙 一

(2005年7月読了分。感想などは当時のもの) ◆ GOTH 夜の章 ¥460 ◆ GOTH 僕の章 ¥500 乙 一 (角川文庫) 評価…★★★★☆ <あらすじ>僕と森野は悲惨で聞いた瞬間に首をつりたくなるようなエピソードを常に求めていた。僕たちの感覚は普通とずれている。それ…

『双頭の性。』 高橋 一起

(2005年7月読了分。感想などは当時のもの) ◆双頭の性。 高橋 一起(新風舎文庫)\658 評価…★★★★☆ <あらすじ> 性同一性障害により性転換手術を受け女になったはずだったが、老化により性別さえ明らかでなくなってきた薫。そんなある日、同じく性同一性障害…

『真夜中に捨てられる靴』 デイヴィッド・マレル

(5月読了分) ◆真夜中に捨てられる靴 (ランダムハウス講談社文庫) デイヴィッド・マレル (訳=山本光伸) ¥893 評価…★★★☆☆ <作品紹介> ロメロはサンタフェ市警に勤めて15年になる42歳の警官。自分自身やそれをとりまく現状に満足しているとは言い難…

『十八面の骰子』 森福 都

(2005年6月読了分。感想などは当時のもの) ◆『十八面の骰子』(光文社文庫) 森福 都 ¥660 評価…★★☆☆☆ <あらすじ> 舞台は中国・宋時代。実年齢は24歳なのに15歳にしか見えない一風かわった巡按御史(地方役人の不正を監察する秘密捜査官。隠し目付けみ…

『淫らな罰』 岩井 志麻子

◆淫らな罰 岩井 志麻子(光文社文庫)¥500 評価…★★★☆☆ <作品紹介> 作家の月島美百合はある賞で優秀賞をとってデビューし、その作品がドラマ化等された上に、そこそこの容姿だったためメデイアへの露出もうまく行き、一般への知名度も高く、作家としてはと…