チャールズ・ブコウスキー生誕100周年

今日はチャールズ・ブコウスキーの誕生日なんだそうですね。

何か意外と夏が似合う感じがするのは文体のせいかな。

ホラー、ミステリ、SF、時代小説といったジャンル小説ばかり読む私の数少ないジャンル外の好きな作家です。(でも読んだきっかけは筒井康隆のエッセイだったような気がする……。大昔のことで記憶が定かではないけど^^;)

 

もう現代ではこんな無頼な作家は存在し得ないだろうなと思う経歴と行動、そしてそれに基づいた作品群が何とも言えず魅力的なんですよね。

ああ、でも日本ではあまりいないけど、アメリカでは全然違う職種に就いてた人が作家になるって今でも結構あるな。特にミステリ系には多い気がする。

日本では西村賢太氏くらいしか思いつかないな。ちなみに彼もまあ無頼は無頼だが、スケールが小さいし、ウェットな感じがするし、何より女性に対するあれこれでブコウスキーには遠く及ばないんだよね^^;

 

一番のおすすめはやっぱり『町でいちばんの美女 』かな。多種多様な短編が収録されていて読みやすいし、ブコウスキーの魅力が存分に味わえます。

あと、個人的にこの題名がとても好き^^

町でいちばんの美女 (新潮文庫)

町でいちばんの美女 (新潮文庫)

 

 

あとはやっぱりエッセイ集の『死をポケットに入れて 』と『勝手に生きろ! 

』かな。ブコウスキーは作品も本人も面白いので両方読んでほしい。

 

死をポケットに入れて (河出文庫)
 

 

勝手に生きろ! (河出文庫)

勝手に生きろ! (河出文庫)

 

 

 

 

『セニョール・アヴィラ』(2013年・メキシコ)

最近Huluで見てる『セニョール・アヴィラ』(普通の中年会社員アヴィラさんは実は副業として殺し屋をやっている。経験年数も長く腕も確かな彼は余命を悟った組織のボスに後継者として選ばれる。さほど考えずに受けてしまった後で、ボスの仕事の難しさ、責任の重さを思い知らされる出来事が次々と起こる中、もともとちょっと問題のあった家庭の方にも大きな亀裂が入り始め……みたいな話。メキシコのドラマだそう)凄い面白いんだけど登場人物がほぼ全員サイコパスかメンヘラなのにちょっと辟易してきた。

シリーズ当初とんでもない奴だと思ったイズマエルが一番まともに思えてくるくらい。特にアヴィラの妻子は酷い。マリアは心の病という部分もあるけど、それにしても妙だし、息子は凄い童顔で肉付きもまだ子供っぽくて可愛い男の子って感じなのにとんでもない外道だし。アヴィラさん、組織へのリスクを考えたらご家族はすぐさま殺した方がいいと思いますよ。

若気の至り 汗顔の至り

って、この見出し大昔にも使ったことがあるような気がするな……。

もし、その事実が判明したら差し替えよう^^;

 

そんなわけで、先日ちょっと強引に放置していたブログを一気に引っ越しさせたのですが、データが古いし、二度目の引っ越しだしで、やはり結構不具合が生じております(;´Д`)

さすがに全部チェックする気にもなれないし、気づいたところから地道に直していこうと思っておりますが、全てが完了する日が来るのかどうかは謎です。

 

一部HTML使って書いてた記事とかもあって、その辺は今となってはうまく修正もできないし、ちょっとお見苦しい部分があるかとは思いますが、ご容赦下さいませm(_ _)m

 

 

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このブログについて(2020年版)

何とほぼ4年ぶりにこのブログを更新しておりますf^_^;)

 

ここ数年多忙だったりTwitterに走ったりで、全然ブログが書けていなかったし、当然大昔のブログ記事の移行も済んでいなかったのですが、先日ちょっとその大昔の自分のブログ内で調べたいことがあって、5年ぶりぐらいにそのブログにアクセスして、今さらながら過去記事の量に驚きまして。

こりゃ選択して移動なんか無理だとようやく気付き(当時はできると思ったんですよ……)、えいやと一括移動した次第です。

 

そんなわけで過去記事のほとんどの体裁がおかしなことになっており、かつジャンル分け等も全然うまくいっていないと思います。

もし検索か何かで辿り着いて記事を見て下さった方、大変申し訳ありませんm(_ _)m

 

これも折を見て何とか直していきたいとは思っていますが、果たして何十年かかることかって感じですね……。

 

あと、何故かわからないのですが、過去記事でいくつかタイトルが「■」となってるものがあるんですが、5年前の自分が何を考えていたのかはもはやわからないので、このままにしておくしかないですねぇ(´Д`)

象の時間 鼠の時間

というのは、生物の種や個体による体感時間の差を表現する言い方ですが、久々にブログ書こうとしてみて、余りに時間が過ぎているのに愕然(@_@;)

まぁ、色々あったといえばあったし、忙しかったといえば忙しかったけど、ええ?1年と7カ月???
一体何してたんだ、お前?って自らに問いかけずにはおられません(*_*)
ほんとに何してたんだろう……。

確かに、精神的な理由により、新しい創作物へ接する機会は激減してたけど、書きたいことはたくさんあったはずなんだけどなぁ。
しかも、物凄い引きこもり状態が続いていたので話したいことを誰にも話してないし、もちろん他のSNSとかもやってないし、鬱憤たまりまくってるはずなんだが、大丈夫か、私?

実は、今回のカナザワ映画祭について書きたいことが山のようにあって、すぐには書けないけど、その決意表明に来たのですが、うーん、自分のことながら不安になってきたな(-_-;)
様々な作品や映画祭や金沢についての個人的なあれこれを書き連ねたいのはさることながら、やっぱり『無垢の祈り』について、映画好き、鬼畜小説(この表現を原作者はお厭なようですが^^;)好きとしては書かないわけにはいかないと思っているのですね。
というか、あの場にいられた者として、書いて伝えることが使命なのではないかと。

個人的な結論だけざくっと言いますが、ほんとに素晴らしい作品でした。
監督の自主製作ということなので、これはどうにかして報われてほしいし、評価されるべき作品だと思います。
でも、私は見ていて物凄く厭でした。ほんとに生理的に厭というか。
そして、そう感じた幾つかの理由から、この作品は絶対にソフト化して欲しくないと思います。
多くの人に見て欲しいと思うと同時に滅多な人には見せられないという気持ちが物凄くする作品なのです。
だから、生半可な気持ちとか、偶然とかうっかりとかで見て欲しくないのです。
それは作品に対しての思い入れというより、ひとえにその危険性故からです。
あの映画を見ると、確実に引っ張られる人が出てくると思います。
その引っ張られる先はその人によって違うと思いますが、被虐待経験のある人の自殺とかはほんとに起こり得ると思います。
もちろん、いい方向に発現することもあるとは思いますが、自分の受けた衝撃からすると、ヤバイ方が多いのではと思います。

あと、監督と原作者は極めて健全な方々らしく、あの作品に何ら危険性を感じなかったようですが、病んだ感性の私からすると、あれは駄目です!
あれは物凄く抜けます!!!
具体的なことを書かないのが私のせめてもの良心ですが、見る人が見ればこれでわかって下さるかなと…。

ああ、ざっくりとか言って書き過ぎちゃったな(>_<)
でも、これは書くべきことだから、とりあえず、このままアップしておきます。
きちんとした感想が後に出るかどうかは神のみぞ知る^^;

 スコージ 災いをもたらす獣 ( 2008・米/加 )

スコージ 災いをもたらす獣 [DVD]
スコージ 災いをもたらす獣 [DVD] ( 2008年・アメリカ/カナダ・90分 )

 監督:ジョナス・カステル
 出演:ロビン・ルドゥー、ニック・リンド、ラッセル・フェリアー 他

 評価…★★★☆☆

(あらすじ) ※ややネタバレあり!

1871年、ワシントン州ハーバーフォードのとある教会の墓地に人間を襲い続けてきた怪物が封印された。

時が経ち現在、その教会が火事で全焼。焼け跡で作業している消防士の1人が何かに襲われたように見えたが、しばらくすると常態に戻り、作業場を後にする。しかし、異変はその後起こった。部屋に戻った消防士は異常な食欲に駆られ、冷蔵庫の中のものを貪り食い続ける。
その様子を見た同僚が食欲を抑えようと与えたビールを飲んだ彼に更なる異変が。飲んだ瞬間に激しい嘔吐感に駆られ、バスルームへと急ぐが、彼の体内から出ようとしているものはどうも別の何かのようだ。その証拠に皮膚の下からも何かが出てき始め、目からも出血し始める。
実は、彼は焼け跡で怪物に寄生されていたのだ。この怪物は人間の体内に寄生し、その内臓を食い破り、次の宿主に寄生するようで、次の宿主を求めているらしい。
怪物に操られてか、自らの意思でか、消防士は苦悶しながらガールフレンドのもとへと向かった。

そのガールフレンドであるリディアは実は本命の彼氏がおり、その彼氏のホッケーの試合を観戦していた。そこに現れた浮気相手の消防士に焦り、彼女は彼を何とかしようとロッカールームへと連れていく。向かい合う2人。そこで、第2の寄生が起こる。
そんなこととは知らない本命の彼氏・スコットは、リディアの行動に不審を抱き、追求するが、適当にいなされ、結局その晩のデートを約束する。

しかし、リディアの体内では寄生生物が蠢いていた。その夜、スコットが彼女のもとに訪れたとき、リディアは見かけ以外はもうほとんどリディアではなくなっていた。
そのためスコットとの約束を忘れたのか、彼の訪問には反応せず、ほかの男を求めて夜の街に繰り出す。そんなリディアをスコットは不審に思い、後をつけていくが、入ったクラブで速攻男をひっかけ、トイレでコトに及ぼうとする姿を見て、呆れ果て、彼女との別れを決め、その場を去ろうとする。
しかし、すぐに相手の男がふらふらと出てきたため、リディアの様子を見ようとトイレに入るが、彼女は壁に向かって立っていた。
安心すると同時に怒りがこみ上げ、別れの言葉を口にするスコットだったが、リディアは無反応だ。近づいて、肩に触れると、何と彼女は眼をくり抜かれたような状態で血まみれで死んでいた。

パニックに駆られ、その場を逃げ出したスコット。実は、彼は町の保安官と確執があり、この場にいたら間違いなく犯人にされると思ったのだ。
そのまま町から出ようとしたスコットだったが、その日、再会したかつての恋人ジェシーのことを思い、引き返す。ジェシーには会え、一応受け入れてはもらえたものの、状況はとてつもなく不利で合理的な説明ができない。しかも、ジェシーは保安官の姪で、彼からあることないことを吹き込まれている。
とはいえ、かつて図らずも引き離されることになった2人の間には、まだある種の感情が通い合っており、ジェシーはとりあえずスコットをかくまうことにした。

一方、叔父である保安官は、完全にスコットを犯人だと決めつけ、その他の寄生生物による殺人や混乱も全て彼のせいにしようとしていた。
錯綜する情報と混乱する状況の中、一時はスコットを疑いかけたジェシーだったが、犯行状況や死体の異常さ、叔父の不正などを知り、とにかくスコットを信じて、状況に対処することにする。
スコットは当初から何かのウイルスか寄生生物だろうと主張しており、ことの発端ともいえる消防士が異常になる前の行動を追っていたのだ。ジェシーもそれに協力する。
やがて、2人は封印された怪物の話に辿り着く。町を救うためにもスコットの汚名をはらすためにもこの怪物を退治するしかないと、2人は奔走するが……。

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『 ミートボールマシン オリジン 』 ( 1999・日 )

ミートボールマシン オリジン [DVD]

ミートボールマシン オリジン [DVD]( 1999年・日本・70分 )


 監督:山本淳一
 出演: 渡辺稔久、佐々木聡子、相馬里乃、内屋敷保、黒沢ヒロオキ、塙雅夫、
 大橋茉未奈


評価…★★★☆☆

<あらすじ>
恋人同士のマサヤとサトミ。サトミは通りかかったゴミ置き場にあった奇妙な鉄くずのようなものに気付き、足を止める。マサヤは止めるが、サトミは機械のようなアートのようなそれに興味を引かれ、手をのばそうとする。次の瞬間、手を伸ばしてきたのはその物体のほうだった。
鉄くずのように見えたそれは意思を持つ生き物だったらしく、サトミの体内に侵入し、支配しようとしているらしい。余りの出来事にマサヤは苦しむサトミをただ茫然と見つめることしかできない。
そこに突如現れた奇妙な風体の男が突然2人に襲いかかる。どうやら、この男もサトミと同じモノに支配されているらしい。しかし、とりつかれたばかりのサトミと完全体らしい男の力の差は明らかだった。男はサトミを惨殺し、マサヤを痛めつけて去っていった。そして、そんな様子を見守っている白衣の男がいた。

意識を取り戻したマサヤは見知らぬアパートの一室にいた。あの白衣の男が彼を助けてくれたらしい。彼はマカオ博士といい、ずっとあの物体を追い続けているのだという。そこにはかつてあの物体に襲われて逃げ延びたという女性もいた。あの正体不明の物体は宇宙から来た生命体らしく、人間にとりつき、支配し、殺戮を繰り返しているらしい。

やがて、マサヤ自身も寄生されてしまい、あの謎の男のような姿になるが、彼は今までの被寄生体とは違い、自分の意識が残っていた。同じ怪物の姿になりながらもサトミの敵を打つためにマサヤは立ち上がる。そして、寄生体同士の壮絶なバトルが始まった。


 ※2005年に製作された『 METBALL MACHINE 〜 ミートボールマシン 〜 』( 山本淳一監督・山口雄大主演 )のオリジナル。


MEATBALL MACHINE-ミートボールマシン- [DVD]

MEATBALL MACHINE-ミートボールマシン- [DVD]



今回資料がなくて、いい加減に見ていた自分の記憶だけであらすじを書いておりますので、事実誤認等あったらごめんさいm(_ _)m

でも、これは細かい内容とか設定とか気にしないでいい映画だと思うf^_^;)

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