読書記録:ホラー

『 セピア色の凄惨 』 小林 泰三

◆ セピア色の凄惨 ( 光文社文庫 ) 小林 泰三 ¥500 評価…★★★☆☆ <作品紹介> 「 親友を探してほしい 」。探偵は、古ぼけた四枚の写真を手がかりに、一人の女性の行方を追い始める。写真に一緒に写っている人々を訪ねていくが、彼らの人生は、あまりにも捩く…

『 臓物大展覧会 』 小林 泰三

◆ 臓物大展覧会 小林 泰三 (角川ホラー文庫) \700 評価…★★★☆☆ <作品紹介> 彷徨い人が、うらぶれた町で見つけた 「 臓物大展覧会 」 という看板。興味本位で中に入ると、そこには数百もある肉らしき塊が…。 彷徨い人が関係者らしき人物に訊いてみると、展示…

『 粘膜人間 』 飴村 行

◆ 粘膜人間 飴村 行 ( 角川ホラー文庫 ) \540 評価…★★★☆☆ <あらすじ> 「 雷太を殺そう 」。15歳の利一と14歳の祐二の兄弟は11歳の義弟の殺害を決意した。 小学生ながら身長195cm、体重105kgという異常な巨体を持つ雷太の、反抗期というレベル…

『 20世紀の幽霊たち 』 ジョー・ヒル

◆ 20世紀の幽霊たち ジョー・ヒル/訳:白石 朗 他 ( 小学館文庫 ) \980 評価…★★★★☆ <作品紹介> 奇妙な噂がささやかれる映画館があった。隣に座ったのは、体をのけぞらせ、ぎょろりと目を剥いて血まみれになった“あの女”だった。4年前 『 オズの魔法使い …

『 禍記 ( マガツフミ )』 田中 啓文

◆ 禍記 ( マガツフミ ) 田中 啓文 ( 角川ホラー文庫 ) \660 評価…★★★★☆ <作品紹介> オカルト雑誌の新米編集者、恭子はホラー小説の大家、待田から「禍記」という謎の古史古伝の存在を聞かされる。そこには、歴史の闇に葬られた人類誕生以前の世界のこと…

『 紗央里ちゃんの家 』 矢部 嵩

◆ 紗央里ちゃんの家 矢部 嵩 ( 角川ホラー文庫 ) \460 評価…★★★☆☆ <あらすじ> 僕の家族は毎年夏休みには一家全員で、従姉の紗央里ちゃんの家に数日間泊まりに行っていた。その家には紗央里ちゃんと彼女の両親、つまり僕の叔母と叔父と、父の両親、つまり僕…

『 怪談実話系 書き下ろし怪談文芸競作集 』 『 幽 』編集部編

◆ 怪談実話系 書き下ろし怪談文芸競作集 『 幽 』編集部編 ( MF文庫 ) ¥580 評価…★★★★☆ <作品紹介> 実話と物語が不穏に交錯する怪談の醍醐味が、ここに! 怪談専門誌 『 幽 』で活躍する10人の名手が腕を競う史上初の競作集。 極上の恐怖と戦慄を、ご堪…

『 ネクロダイバー―潜死能力者 』 牧野 修

◆ ネクロダイバー―潜死能力者 牧野 修 (角川ホラー文庫 ) ¥620 評価…★★★☆☆ <あらすじ> 物部聖が目覚めると、そこは出口のない手術室だった。そこで出会ったひとりの男に、聖はネクロダイバーの存在を教えられる。人の死に潜り、暴走した人の想いを消去す…

『 セル 』 スティーヴン・キング

◆ セル (上) (下) スティーヴン・キング/白石 朗 訳 (新潮文庫) 各¥740 評価…★★★☆☆ < 作品紹介 > その日、仕事上で思いがけないチャンスを掴んだクレイは上機嫌で、妻へのちょっとした贈り物を買い、自分にもささやかな褒美としてアイスクリームを奢るこ…

『 蝿の王 』 田中 啓文

◆ 蠅の王 田中 啓文 (角川ホラー文庫) ¥900 評価…★★★☆☆ <あらすじ> 大学教授の蛭川は、自分の専門分野である考古学にしか興味がなく風貌も冴えない上に性格にも少々難があるとあって、老年に差し掛かった今、家庭的にも恵まれず、職場でも軽んじられ嫌わ…

『 壊れるもの 』 福澤 徹三

◆ 壊れるもの 福澤 徹三 (幻冬舎文庫) ¥630 評価……★★★☆☆ <あらすじ> 42歳の西川は大手百貨店に勤めている。入社当時は売上げ日本一といわれた百貨店だったが、バブルがはじけた今となっては経営に陰りが見え会社も自分も将来はかなり不安な上に、上司や…

『鼻』 曽根 圭介

◆ 鼻 (角川ホラー文庫) 曽根 圭介 ¥620 評価…★★★★☆ <作品紹介> 人間たちは、テングとブタに二分されている。鼻を持つテングはブタに迫害され、殺され続けている。外科医の「私」は、テングたちを救うべく、違法とされるブタへの転換手術を決意する。一方…

『壊れた少女を拾ったので 』 遠藤 徹

◆ 壊れた少女を拾ったので 遠藤 徹 (角川ホラー文庫) ¥540 評価…★★★☆☆ <作品紹介> ほおら、みいつけた――。 きしんだ声に引かれていくと、死にかけたペットの山の中、わたくしは少女と出会いました。その娘はきれいだったので、もっともっと美しくするため…

『ファンハウス』 ディーン・R. クーンツ

◆ ファンハウス (扶桑社ミステリー) ディーン・R. クーンツ/風間 賢二 訳 ¥550 評価…★★☆☆☆ <あらすじ> その夜、20歳のエレンはある決意を胸に秘めてしきりと酒を流し込んでいた。彼女はそんなに酒は飲めないのだが、計画を実行するためにはどうしても…

『人を殺す、という仕事』 大石 圭

◆人を殺す、という仕事 大石 圭 (光文社文庫) ¥700 評価…★★★☆☆ <あらすじ> 僕のもとにある日届き始めた一通の手紙。そこに書かれた指示に従うことで、僕の人生は驚くほど順調だった。手紙のお陰で、今後も幸福な人生が続くと信じていた。それが「殺人」を…

『ホラー映画ベスト10殺人事件』 友成 純一

◆ ホラー映画ベスト10殺人事件 (光文社文庫) 友成 純一 ¥500 評価…★★★☆☆<作品紹介> 映画評論家・庄内良輔の専門はホラー映画で、中でもスプラッタと言われるストーリーより残虐なシーンを強調したジャンルを好んでいた。そんな庄内は関係者の中では異…

『心霊理論 異形コレクション38巻』 井上 雅彦 監修

◆心霊理論 井上 雅彦 監修 (光文社文庫) ¥960 評価…★★★☆☆ <内容紹介> おなじみ文庫書き下ろしホラーアンソロジー・異形コレクションの第38巻。今回のテーマは題名通り「心霊理論」。序文によれば「そのココロは……幽霊ナル存在ノ本質ヲメグッテ考察スル…

『東京伝説 溺れる街の怖い話』 平山 夢明

(5月読了分) ◆東京伝説 溺れる街の怖い話 平山 夢明(竹書房文庫)¥580 評価…★★★☆☆ <作品紹介> 実話犯罪系怖い話『東京伝説』8巻目。ヤクザ関係、芸能・マスコミ関係の業界ならではの怖い話、家族・友人・恋人関係等での感情のもつれなどから起こる怖…

『 新編 百物語』 志村 有広

(2005年8月読了分。感想などは当時のもの) ◆ 新編 百物語 志村 有広 (編・訳) (河出文庫)¥714 評価…★★★★★ むかし、百物語というものが流行しました。それにちなんで稀代の怪異譚の蒐集家が、平安から江戸時代に至る心底怖い話を百話よりすぐり、身も凍…

『復讐執行人』 大石 圭

(2005年7月読了分。感想などは当時のもの) ◆復讐執行人 大石 圭 (角川ホラー文庫)¥620 評価…★★★☆☆ <あらすじ> 香月は33歳の平凡なサラーリマン。しかし、分不相応なほどに美しく優しい妻とかわいい娘2人との生活は幸福そのもので、時に怖くなるほど…

『よるねこ』 姫野カオルコ

(2005年6月読了分。感想などは当時のもの) ◆『よるねこ』 姫野カオルコ (集英社文庫) ¥560 評価…★★☆☆☆ <あらすじ> ※著者初のホラー短編集 表題作「よるねこ」…空想的なところがある娘が情緒的なところが欠落していると思っていた母が学生時代は正反対…