『百器徒然袋-風』 京極 夏彦

◆ 百器徒然袋-風  京極 夏彦 (講談社文庫) ¥1,140  評価…★★★☆☆ <内容紹介> 調査も捜査も推理もしない、天下無敵の薔薇十字探偵榎木津礼二郎。過去の事件がきっかけで榎木津の“下僕”となった「僕」は、そのせいで別の事件にも巻き込まれてしまう。探偵を陥れようと、張り巡らされた罠。それに対し、榎木津の破天荒な振る舞いが炸裂する!「五徳猫」「雲外鏡」「面霊気」の3篇を収録。 (文庫裏紹介文より)
京極堂シリーズについてはあらすじを自分で書く気にならないですねぇ。というか、もはや評価や感想すら不要な気がします。初期の頃の圧倒的な力みたいなものは感じられなくなったなぁとか、この方向性はちょっとどうなの?とか、最近の憑物は安易すぎやしないかとか、番外編多すぎだろうとか、色々と思うところはないではないですが、まぁ基本的に全面降伏なんでねぇ^^; しかも、私は榎木津探偵が大好きなんですよねぇ。更に言えば、今回出演の今川くんも結構好きだし、語り手としては本島くんも悪くない。関口くんは最近病的過ぎるからね^^; でも、番外編での京極堂はやたらどもったりして、ちょっとイメージ違うよなぁ。 今回収録の三篇は連続モノ的な感じで、出来も似たり寄ったりだと思いますが、個人的には『五徳猫』が馴染みのある場所だらけで面白かったです。
猫地蔵様?
猫地蔵様  ※ピンぼけだけど、これが   自性院の猫地蔵さまです^^   記憶が定かでないですが、   確か右の方が年に一度節分の   時しか一般公開されない   猫地蔵さまのはず。 残念ながら状態は余りよろしくなくて、お顔はほとんどわかりません。 しかし、こうも番外編出されると、こっちの方が読みやすくて面白いやって気になってきちゃって良くないですよね。しかも、文庫読者の私にとっての最新の本編は『陰摩羅鬼の瑕』で、個人的にはアレは余り頂けなかったのですよね。本編でもっとぐっとくるのを書いてほしいなぁ。