読書記録:ミステリ・サスペンス

『遠海事件: 佐藤誠はなぜ首を切断したのか?』詠坂 雄二

◆遠海事件: 佐藤誠はなぜ首を切断したのか? (光文社文庫) 詠坂 雄二 本体価格¥600 評価…★★☆☆☆ <作品紹介> 佐藤誠。有能な書店員であったと共に、86件の殺人を自供した殺人鬼。その犯罪は、いつも完璧に計画的で、死体を含めた証拠隠滅も徹底していた…

『 暴行 』 ライアン・デイヴィッド・ヤーン

◆ 暴行 ライアン・デイヴィッド・ヤーン/訳:田口俊樹 ( 新潮文庫 ) ¥704 評価…★★★☆☆ <作品紹介> 夜勤から戻ったキャットは、自宅のあるアパートメントの中庭で暴漢に襲われる。幾多の住人が犯行の模様を目撃しながら、誰も通報しない。彼らもそれぞ…

『 囁く谺 』 ミネット・ウォルターズ

◆ 囁く谺 ミネット・ウォルターズ/訳:成川裕子 ( 創元推理文庫 ) ¥1,155 評価…★★★☆☆ <作品紹介> 6月のある日、ロンドンの高級住宅街の一角で、浮浪者が餓死しているのが発見された。それだけでもちょっとしたニュースだが、このニュースに更なる…

『 パンチョ・ビリャの罠 』 クレイグ・マクドナルド

◆ パンチョ・ビリャの罠 クレイグ・マクドナルド/訳:池田真紀子 ( 集英社文庫 ) ¥800 評価…★★★★☆ <あらすじ> 物語の始まりは1957年メキシコ・シウダーファレス、、アメリカのとの国境の町だった。 15歳の時に年齢を偽って、ある戦いへ兵士として…

『 ウォッチメイカー 』ジェフリー・ディーヴァー

◆ ウォッチメイカー〈上〉 〈下〉 ジェフリー・ディーヴァー/訳:池田 真紀子 ( 文春文庫 ) 各\770、\720 評価…★★★☆☆ <作品紹介> 「 ウォッチメイカー 」と名乗る殺人者が現れる。その手口は残忍で、いずれの現場にもアンティークの時計が残されていた。…

『 誘拐の誤差 』 戸梶 圭太

◆誘拐の誤差 戸梶 圭太 ( 双葉文庫 ) ¥680 評価…★★★★☆ <作品紹介> 「 礼乎(レオ・10歳)が学校から帰ってこないんです 」 ― 母親からの届けを受け、警察が捜査を開始。何の手がかりもつかめないまま時間だけが過ぎ、礼乎は死体となって発見される。その直…

『 うなぎ鬼 』 高田 侑

◆ うなぎ鬼 高田 侑 (角川ホラー文庫) ¥660 評価…★★★☆☆ <あらすじ> 借金で首が回らなくなった勝は、強面を見込まれ、取り立て会社に身請けされる。社長の千脇は「殺しだけはさせない」と断言するが、どこか得体が知れない。ある日、勝は社長から黒牟とい…

『 恨み忘れじ 』 松村 比呂美

◆ 恨み忘れじ 松村 比呂美 ( 角川ホラー文庫 ) \580 評価…★★★☆☆ <作品紹介> 理性で抑えようとしても、身体のどこかが疼くような感覚とともに深まっていく憎しみ― 。 飛行中に空と海との感覚がわからなくなる状態に陥った男を描く「 バーティゴ 」、亡くな…

『 プレイ 』 山口 雅也

◆ PLAY プレイ 山口 雅也 ( 講談社文庫 ) \730 評価…★★★☆☆ <作品紹介> 外科医が、愛するぬいぐるみたちと興じる、秘密の「 ごっこ遊び 」。 怖ろしい罠が待ち受ける「 ボード・ゲーム 」。 引き篭もりたちが、社会復帰のためにと熱中する「 隠れ鬼 」。 自…

『 閉じた本 』 ギルバート・アデア

◆ 閉じた本 ギルバート・アデア/訳:青木純子 ( 創元推理文庫 ) \882 評価…★★★☆☆ <作品紹介> 事故で眼球を失った大作家ポールは、世間と隔絶した生活を送っていた。ある日彼は自伝執筆のため、口述筆記の助手として青年ジョンを雇い入れる。執筆は順調に…

『 女王様と私 』 歌野 晶午

◆ 女王様と私 歌野 晶午 (角川文庫) \740 評価…★★★☆☆ <あらすじ> 真藤数馬は冴えないオタクだ。無職でもちろん独身。でも 「 ひきこもり 」 ってやつじゃない。週1でビデオ屋にも行くし、秋葉原にも月1で出かけてる。今日も可愛い妹と楽しいデートのはず…

『 キリング・サークル 』 アンドリュー・パイパー

◆ キリング・サークル アンドリュー・パイパー/訳:佐藤耕士 ( 新潮文庫 ) \940 評価…★★☆☆☆ <あらすじ> 最愛の息子が誘拐された――。四年前、妻を喪い、失意のなか創作サークルに通っていたパトリックは、そこで出会った “ サンドマン ” の物語に魅了され…

『 解雇手当 』 ドゥエイン・スウィアジンスキー

◆ 解雇手当 ドゥエイン・スウィアジンスキー/訳:公手 成幸 ( ハヤカワ・ミステリ文庫 ) \966 評価…★★★☆☆ <あらすじ> 「 これからきみたち全員を殺す 」 社長がそう宣言したとき、36階のオフィスは脱出不可能の牢獄と化していた。通信回線は不通、携帯…

『 邪魅の雫 』 京極 夏彦

◆ 邪魅の雫 京極 夏彦 ( 講談社文庫 ) \1,470 評価…★★★☆☆ <あらすじ> 江戸川、大磯で発見された毒殺死体。二つの事件に繋がりはないのか。小松川署に勤務する青木は、独自の調査を始めた。一方、元刑事の益田は、榎木津礼二郎と毒殺事件の被害者との関係を…

『 魔痕 』 森村 誠一

◆ 魔痕 森村 誠一 ( 徳間文庫 ) \660 評価…★★★☆☆ <作品紹介> 多忙、健康、清潔…現代人のさまざまな強迫観念が生み出す異形ミステリー。 ( 文庫裏表紙紹介文 より抜粋 ) 綾部は50代になったばかりのごく普通の会社員だが、少し変わった習慣を持っていた…

『 ふたりのノア 』 新井 政彦

◆ ふたりのノア 新井 政彦 (光文社文庫) ¥820 評価…★★★☆☆ <あらすじ> 心理学者の立原健人は、自らの心の内に巣くう 「 モンスター 」 の欲望が命ずるまま、次々と若い女性を殺していく。周到に計算された 「 完全犯罪 」 ―。 だが、警察の捜査が彼のもと…

『 おとり捜査官 1 触覚 』 山田 正紀

◆ おとり捜査官 1 触覚 山田 正紀 ( 朝日文庫 ) \735 評価…★★★☆☆ <あらすじ> 北見志穂は警視庁に新設された 「 特別被害者部 」 に所属する囮捜査官だ。生まれついての被害者タイプであると見なされて、この職務に抜擢された彼女の初仕事は 「 品川駅通り…

『 第六の大罪―伊集院大介の飽食 』 栗本 薫

◆ 第六の大罪―伊集院大介の飽食 (講談社文庫) \520 評価…★★☆☆☆ <作品紹介> 「 現代グルメ 」は暴食という罪を犯し続けている。肥え太らせることで恋人を奪った親友に復讐を企む 「 グルメ恐怖症 」 の他、命を救ってくれた “ 幻のラーメン ” の正体を追求…

『 大相撲殺人事件 』 小森 健太朗

◆ 大相撲殺人事件 小森 健太朗 ( 文春文庫 ) \710 評価…★★★☆☆ <作品紹介> ひょんなことから相撲部屋に入門したアメリカの青年マークは、将来有望な力士としてデビュー。しかし、彼を待っていたのは角界に吹き荒れる殺戮の嵐だった!立合いの瞬間、爆死する…

『 無痛 』 久坂部 羊

◆ 無痛 久坂部 羊 ( 幻冬舎文庫 ) \880 評価…★★★☆☆ <あらすじ> 47歳の医師・為頼には特別な能力があった。人の外見に表れる情報だけで、その人の身体の内部の状態が正確に診断できるのだ。為頼に言わせると、それぞれの病状に応じて決まった徴候が現出す…

『 ビューティ・キラー1 獲物 』 チェルシー・ケイン

◆ ビューティ・キラー1 獲物 チェルシー・ケイン/訳:高橋恭美子 ( ヴィレッジブックス文庫 ) \903 評価…★★★☆☆ <あらすじ> アーチーはポートランド市警の刑事だ。有能で仕事熱心な彼だが、2年前に恐るべき犯罪者と対峙して以来、現場には出ていなかった…

『 いろは歌に暗号( かくしごと )』 鯨 統一郎

◆ いろは歌に暗号( かくしごと ) 鯨 統一郎 ( 祥伝社文庫 ) \670 評価…★★★☆☆ <あらすじ> 弘仁元年 ( 810 )、平城上皇を操って謀反を起こしたと言われる「 薬子の変 」 。その稀代の悪女・藤原薬子とは何者か?事件の真相を追うは、若き真言密教僧の…

『 閉店時間 』 ジャック・ケッチャム

◆ 閉店時間 ジャック・ケッチャム/訳:金子 浩 (扶桑社ミステリー文庫) \780 評価…★★★☆☆ <作品紹介> 舞台は9.11の傷跡がまだ生々しく残るニューヨークの秋。後処理やテロ対策などのため警察は通常業務がおざなりになりがちで、銃撃事件は前年より増加…

『 落下する緑 永見緋太郎の事件簿 』 田中 啓文

◆ 落下する緑 永見緋太郎の事件簿 田中 啓文 ( 創元推理文庫 ) \777 評価…★★★☆☆ <作品紹介> 唐島英治クインテットのメンバー、永見緋太郎は天才肌のテナーサックス奏者。音楽以外の物事にはあまり興味を持たない永見だが、ひとたび事件や謎に遭遇すると、…

『 臨場 』 横山 秀夫

◆ 臨場 (光文社文庫) 横山 秀夫 ¥620 評価……★★★★☆ <作品紹介> 臨場――警察組織では、事件現場に臨み、初動捜査に当たることをいう。捜査一課調査官・倉石義男は死者からのメッセージを的確に掴み取る。誰もが自殺や病死と疑わない案件を殺人と見破り、また…

『 九月が永遠に続けば 』 沼田 まほかる

◆ 九月が永遠に続けば 沼田 まほかる (新潮文庫) ¥660 評価…★★★★☆ <あらすじ> 41歳の佐知子は離婚して8年目。高3の息子・文彦と二人暮らしだ。夫との離婚には込み入った経緯があり、佐知子自身はそれを未だに消化しきれずにいるが、文彦はそんな佐知…

『 死神の精度 』 伊坂 幸太郎

◆ 死神の精度 (文春文庫) 伊坂 幸太郎 ¥550 評価…★★★★☆ <作品紹介> (1)CDショップに入りびたり (2)苗字が町や市の名前であり (3)受け答えが微妙にずれていて (4)素手で他人に触ろうとしない──そんな人物が身近に現れたら、死神かもしれません。…

『 三億を護れ! 』 新堂 冬樹

◆三億を護れ! (上) (下) 新堂 冬樹 (徳間文庫) 各¥660 評価…★★★☆☆ <あらすじ> 頭も要領も悪く風貌も冴えず性格にも難があり、当然仕事もできず、いつ失職してもおかしくないような底辺に限りなく近い42歳のサラリーマン・河内。そんな彼が何と年末ジ…

『I’m sorry、mama. 』 桐野 夏生

◆ I'm sorry, mama. (集英社文庫) 桐野 夏生 ¥460 評価…★★★★☆ <あらすじ> 児童福祉施設の保育士だった美佐江は夫と行った焼肉屋で、以前その施設に入所していたアイ子に出会う。同時期にそこの入所者だった夫は彼女と関わりを持つのを嫌がるが、美佐江は…

『愛読者―ファンレター』 折原 一

◆愛読者―ファンレター 折原 一 (文春文庫) ¥650 評価…★★☆☆☆ <作品紹介> 本にサインして送って下さい。写真送りますから、会って下さい――熱狂的読者の要求はエスカレートし、やがて悲劇が……(「覆面作家」)、作家の了解も得ず講演会を企画する図書館司書…