『ガーディアン 陰・獣・教・室』(2005・米)

◆ ガーディアン 陰・獣・教・室 (2005年・アメリカ)

 監督:ケネス・J・ホール

 出演:ジャネット・トレイシー・ゲイザー、メアリー・ウォロノフ 他

 評価…★★★☆☆

<あらすじ>

同居する妹がジョギングに出かけたきり行方不明になったラリッサは、行方を捜してもらおうと地元の警察に行くが、行方不明になってまだ数日だし若い娘のことだからと真剣に取り合ってもらえない。しかし、怒って警察署を出たラリッサを青年刑事が追いかけてくる。実は、彼女の妹が失踪した近くにある教会内の少女更生施設でも失踪事件が多発しているというのだ。上司には一蹴されたが関連があるのではないかと考える彼・ディックと何とかして妹の行方を捜したいラリッサは、協力して密かに捜査を始めることにする。

ディックは本業の傍ら捜査をし、ラリッサは不良少女を装って更生施設に潜り込むことにする。何らかの問題を抱えた少女たちの集団の怪しさや危険性もさることながら、内部に入ってみると教会の神父もシスターもどうも妙な感じだ。そして、彼女が潜入してすぐに次の失踪事件が起こり、その事情を調べる間もなく次が起こり、やがて魔の手は事件の真相を調べるラリッサにも伸びてくる。果たして犯人は何者なのか?そして、その驚くべき目的は?


※以下ネタバレ有り※

アルバトロスで美少女学園ホラーってんで、それはもう期待に満ちて借りました^^; 

( 作品の性質上、今回かなり下品です m(_ _)m )

で、冒頭のジョギング娘がさらわれ生贄にされるシーンから、いきなり乳は出るし構図や何かもエロいし、おお、これは!と思ったのですが、その後のジョギング娘のお姉さんが警察に行くシーンからいきなり微妙な感じになります。警部はセクハラ系で仕事できなそうなヤなオヤジだし、お姉さんは不自然なセクシーファッションだし、いいヤツ役なんであろう若い刑事も変な感じだし。そして会話も変。

むぅーと思っていると、そのお姉さんと刑事が個人的に会話を始めて5分くらいで意味不明な理由でベッドインしてしまい、その最中にお姉さんが自らのお道具を駆使して(?)刑事に妹の捜査をすることを了承させるという展開で、「ああ、これはおバカ系ホラー風味エロ映画なんだ!」ということがわかって、パッケージから結構ちゃんとしたホラーを期待していた私はがっかりでした(T_T) まぁ、「陰・獣・教・室」っていう副題がアヤシイなぁとは思っていたのですが。

そんなわけで今回の感想は、ほとんど私の中のエロオヤジが述べておりますので、予めご了承下さいm(_ _)m

もう、とにかく大サービスの映画なんですよ。教会内の女子感化院みたいな施設(ただし制服無し)が舞台になってるので、通常より露出多めな感じのファッションの女のコだらけ!デブ専からロリにアバズレまでバラエティ豊か。

そんな中で、お約束な着替えシーンに入浴シーンはあるし、レズ行為はあるし、レズ行為を含むイジメシーンはあるし、キャットファイト的ケンカシーンはあるしで、もうウハウハですよ!生贄シーンも凄くそそるし。冒頭のジョギング娘のシーンと基本同じなんですけど、床に半裸で縛り付けられた女の子が、足元から迫り来る怪物から逃れようと身悶える様は実にいいです。あ、サド神父による鞭打ちシーンもあるけど、これは顔側から撮ってるのでいまいち。まぁ、鞭打ちに興味がないというのもあるけど。

で、女のコのレベルもかなり高いし、露出度は多いし、エロオヤジ的にはもう言うことなし!でした^^; ロリ系いじめられっ子タイプのチェリーがいいアクセントになっていて、ほんとはタイプじゃないんだけど今回ばかりは萌え~でした(爆)

お話としては、まぁ、とにかくお粗末ですね(笑) 設定や何か全て不自然でムリがあるし、展開もモタモタしてるし、ギャグも微妙だし。でも、これは女の子の裸や何かを見て楽しむ映画だから別にいいんです^^; ホラーだと思って見たら腹立つけど。怖いことも驚くこともグロいと思うことも特にないですね。で、この映画でクトゥルー出すかおい!と思ってたところにあんなラストだもんなぁ…。

まぁ、さすがアルバトロス!と言っておきましょう^^; 下らないけどつまらなくはないし、私は嫌いじゃないです。

あ、でも、シスターはもっと若くてべっぴんにして欲しかったなぁ。あの年齢と容姿であの設定(男子校に勤めてた時に学生13人に輪姦され、それから信仰を失って邪神を崇拝するようになる。邪神が光臨した際には自らがその花嫁となるつもり)はムリがある。でも、シスターにとって救いのない(というか非常にかわいそうな)ラストだったから、感情移入しないためにはあの人でよかったのかな。

ちなみに邦題の「ガーディアン」は多分「守護天使」の意ですよね。意味不明だが副題と合わせれば何となく感じはわからないでもないかな。キリスト教系の学校みたいなところで何かあるのね、みたいな^^; 原題は 『 The Halfway House 』 。直訳でも意訳でも「中途の家」だけど、「更生施設」の意味もあるみたいです。この素っ気無い原題よりはバカな邦題の方が私は好きですね^^;

(07.12月下旬鑑賞分)