『 尻怪獣 アスラ 』 ( 2004・米 )

尻怪獣 アスラ [DVD]

尻怪獣 アスラ [DVD] ( 2004年・アメリカ・95分 )

 監督:マーク・ピロー/出演:ビル・デブリン、ダニー・レオン、ジーン・ブラック 他

 評価…★★★☆☆

<あらすじ>
最近妻との関係が上手く行ってないウォルドーはふたりでメキシコ・ティファナへとバカンスへ行く。しかし、妻との関係は変わらず、それどころか他の不調が現れてきた。臀部に原因不明の痛みがあるのだ。

そして、帰国後、駆け込んだ肛門科でウォルドーに下された診断は驚くべきものだった。前立腺に毒が侵食しており、このままでは余命数日だというのだ。実はウォルドーはティファナのビーチで昼寝をしている間にメキシコ尻食いウシガエルに犯されており、その時に体内に毒が入っていたのだ。

理解不能の事態ながらも死にたくないウォルドーは、唯一助かるかもしれないとと医師に勧められた怪しげな医者を訪ねる。そのワンサムサキという名の医師は、日本人で日本の神秘科学による治療を行うと言い、ウォルドーの尻に核収縮棒を挿入する。
奇想天外な方法ながらも治療はうまく行ったかに思えたが、しばらくして新たな症状が現れはじめた。臀部が大きくなってきているのだ。やがて、巨大化した臀部は独自の意思を持ち始め、ウォルドーの体から離れて動き始める。しかも、その行動はかなり凶暴だ。

慌ててワンサムサキを再訪したウォルドーは、指示通りに治療後のケアをしなかったからだと言われるが、もはや事態はどうにもならないところにまで来ていた。手の打ちようもないまま、巨大かつ凶暴化していくウォルドーの臀部は完全に彼から離れて独自の生命体となり、街に出て人々を襲い、破壊行為を繰り返していた。
もはや怪獣となった臀部を何とかしようと当局も動き始め、日本から怪獣退治の専門家が呼ばれるが……。




こんな映画のあらすじをちゃんと書く必要があるのかと自問自答しつつ、結構ちゃんと書いてしまったマジメな私。いや、正しくは愚かな私か…(-_-;)
セクシャルじゃない方の下ネタは大嫌いなんですが、度を越したバカ映画と怪物モノはすきなので、つい、こんなものを見てしまうんですよねぇ f^_^;)


で、思ったよりよかったです^^ 露骨な下ネタは予想よりは少なめでバカネタ多めだし、何よりモスラテイストなとこがよかったですね^^
ふざけてつけた邦題なのかと思ってたけど、冒頭から小美人的なキャラが出てモスラの歌( もちろん歌詞は違います^^; )を歌ってくれるんですよ! その後も要所要所で出るし、エンディングもその歌で終わるので、物凄い下らないんだけど妙に満足感があるのだ(笑) 
モスラを知らない人にはそんなに面白くないかもしれないけど、この邦題につられて見た私のような人には結構満足できる仕上がりです。あ、ストーリー的にはモスラはほとんど関係ないんですけどねf^_^;) まぁ、やや怪獣特撮ノリではあるけど。

医師も怪獣退治専門家の奇天烈な名前の日本人だし( 後者はまだ元ネタが推定できるんだけど、前者は一体どこから来たんだろう? 何だよ、「 ワンサムサキ 」 って(-_-;) 、 日本の特撮をリスペクトしてるんだかバカにしてるんだかわからない作りですけど、バカのやることはわかんないですからね…。

ああ、そうか、心から特撮を愛しているマジメな人がこういうの見たら怒りに震える可能性もあるから、そういう意味でも見る人を選ぶかも。 他にも 『 羊たちの沈黙 』 の露骨なパロとか例のテロがらみのギャグとかありますしね。
しかも、ラストは、理由はさておきテロリストがアメリカを救ったみたいな展開なんですよ。 そういうの含めて、あのテロがらみの部分は様々な点で余りにもひどいんだけど大丈夫なのかと不安になってくるぐらいです(*_*) イスラムがらみのでは関係者が見たら激怒どころではないだろうし、テロの問題もねぇ…。
まぁ、こんな映画、誰も見ないか。てゆーか、仮に見ていたとしても、こんな映画にマジメに抗議をすることが恥ずかしいよな。そもそも、こんな映画見てるって他人に知られたくないしな。

そんなこんなで、誰にもオススメできない作品ではありますが、私は見たことを後悔はしてないわ。 
……って、いばって言ってないで後悔した方がいいような気もするけどf^_^;)
まぁ、超絶バカ映画が好きな人とか、見てるだけで知能指数が下がってくるような映画を見たいとか、アホとかバカとかいうのはどういうものかを見たい人とかにはオススメやも知れませんな^^;


( 09.11鑑賞分 )