『 こたつ 』 原 宏一

◆ こたつ  原 宏一 (角川文庫) \460  評価…★★★☆☆ <作品紹介> プロポーズした相手は、室町時代から500年以上続く“こたつ道”総本家の跡取り娘だった!当代家元が認めない相手との結婚はできないと言われたおれは、「 修行を積んで師範になってみせる! 」 と宣言してしまった。が、“こたつ道”を侮るなかれ。入る前に他人の目前でもいったん全裸になる 「 序寒 」 に始まり、足を抜くまで、恐ろしいほど事細かに所作が決められていた! ほか、映画制作に翻弄される「 町営ハリウッドムービー 」を収録。 ( 文庫裏表紙紹介文 )
うん、これはなかなかいいんじゃない? 『 床下仙人 』には相当げんなりさせられたけど、これは 『 かつどん協議会 』 に通じるバカバカしさがあっていい。 題材が芸道であるので 『 かつどん~ 』 のようにひたすらバカバカしくはなく、妙にマジメな感じで、しかも、マジメな恋愛も絡んでいるため下手するといい話になっちゃいそうな( てゆーか、既にかなりいい話かな^^; )ところも、それはそれで良しです。 まぁ、ともかく 「 こたつ 」 って題材の勝利だよね。 こたつを嫌いな日本人はまずいないでしょうから。 しかも、今はまさにシーズンだし(笑) 同時収録の 『 町営ハリウッドムービー 』は可も無く不可もなくといった感じ。映画に興味がなかったらつまんないと言ってもいいかもしれないけど、まぁ、ヒマつぶしにはなる。 しかし、何でこの人 『 床下仙人 』でブレイクしたのかなぁ…(-"-;) あと本書の解説は褒め過ぎ。他の作品を読んでないのでリアリティ云々についてはぐっとこらえて口を噤んどいて差し上げるけど ( と言ったら不満があるのが露だが^^; )、この程度の作品にツツイ持ち出すなっての。