『目を開けて』 (1997年・西)

(2005年8月鑑賞分。感想などは当時のもの) オープン・ユア・アイズ (1997年・スペイン)  監督:アレハンドロ・アメナバール/出演:エドゥアルド・リノエガ、ペネロペ・クルス他  評価…★★★★☆ <あらすじ> 裕福でハンサムな青年セサール。女に不自由しない彼は1人の女と2回は会わないと公言するような生活を送っていた。そんな中一夜を共にしたヌリアは彼に執着する。 彼の誕生日パーティーの夜、勝手に家に入ってきたヌリアに苛立ちながらも彼女を遠ざけるのを口実にその日出会ったソフィアに接近するセサール。いつもの遊びの相手のつもりが彼女の魅力に引き込まれ一晩を語り合って過ごすことに。彼女を愛してると感じながら翌朝家を出るセサール。そこにヌリアが現れる。渋々彼女の車に乗るが、そこから先は全てが悪夢のようだった。やがて彼は奇妙にねじれた記憶をたどり始める。  ※トム・クルーズ製作・主演の『バニラ・スカイ』の原典となったサイコ・スリラー。  
面白かったです!映像もいいし、俳優もいい。なかでもソフィア役のペネロペ・クルスがすっごく可愛い!何か今とは全然違う。やはり若いから…?この作品での彼女の表情は凄くいいです。しかも、惜しみなくヌードも披露してくれるし^^; ヌリア役のナイワ・ニムリも凄くきれいでした。ヘアメイクとファッションのせいでちょっと広田玲於奈をイメージしてしまいましたが^^;  いやー、スペイン美人は素晴らしいですね。 男性の方は私はそんなに美しいとは思えないんですが、セサール役のエドゥアルド・リノエガくんは作中で 「凄いハンサムだよ!」 と言われていたので、あれが美の典型なのであろうなぁ。いかにもラテン系といった濃い顔に米国人にはない繊細さがあって、確かに魅力的だとは思いますけどね。個人的にはペヨーラ役の子の方が好きだが。 そんなわけで117分をダレることなく見続けることができたのですが、もう少し短くてもいいんじゃないかなという気はしました。でも、長く続くところが悪夢らしいとも言えるのかな。 ※以下ネタバレ有り 予備知識ほとんどないまま「サイコ・スリラー」だなってだけで見始めたので、事故後のくだりから凄く辛くなってしまいました。そりゃあ、あんな顔になって戻れなかったら死にたくなるし精神も病むよ(/_;) ああいう深刻な肉体的なダメージを原因としたサイコ・スリラーはよろしくないと思います。 しかし、せっかくの男前なのに作品中半分以上をあの顔と不気味なゴムマスクで過ごさせられたノリエガくんはかわいそうだな。 で、かなり最初の方から夢オチだと言うのはわかっていたのですが、冷凍睡眠による夢オチというのはちょっと意表。あと、夢から覚めるためにビルの屋上から飛び降りなきゃいけないという設定も。商売ならもっと楽にしてやれよ。しかも結構みっともなく落ちてるのを下から撮ってるし。背後から見てると結構壮大な絵なのに。 でも、この全てを含めて夢オチかもしれないんですよね。起きたと言って新しい夢を見ているのかもしれないし、目覚めたら事故に遭った後かもしれないし、また他の現実かもしれないし。冷凍睡眠は本当だったとしても、2125年(だったけ?)に目覚めて果たしてどうやって生きていけるのかという問題もあるし。 と、色々と解明されていないながらも不思議とすっきりした感じで見終えることができたのは何故だろう。この手の作品を見た時のあれは何だったの?どうなってんの?というのが全然ない。そういう意味では凄く良くできた作品かも。 『バニラ・スカイ』も見てみるかなー。