1月は行く

2月は逃げる、3月は去る…って、何年言い続けてんだって感じですが、今年も気付いたら、1月はとっくに行ってしまい、2月もはや逃げていこうとしております(>_<)
まあ、私にしてはバタバタしていたとは言え、正月休みの遅れを取り戻すべく本も読み、DVDも鑑賞してしておったのですが、いかんせん文章が書けません(T_T)
割と重い本ばかり読んでたせいもあるんですけどね。
私の言う「 重い本 」 というのは大体が精神病や犯罪、もしくはその両方について書かれた本です。
どちらにも強い興味を持っているのですが、専門的に勉強したことがあるわけでもないし、周囲にそういった人がいるわけでもない身としては滅多なことが書けないのですね。







それらのことに関係する全ての人 ( 犯罪の加害者、被害者、精神病に係る人々などなど… ) に良い方向に向かうように、偏重や差別のないようにとか考えていると全く手も足も出なくなってしまいます。
今までにも物凄いセクハラなことを書いたり、独断と偏見に満ちたことを書いたりしているし、一個の人間として完全に中立公正でなんかいられないとわかってはいるんですけどねー。
そんな私が最近並列して読んでいるのがこの2冊。


裁判官に気をつけろ! (文春文庫)

裁判官に気をつけろ! (文春文庫)

  • 作者:日垣 隆
  • 発売日: 2009/06/10
  • メディア: 文庫

日本の殺人 (ちくま新書)

日本の殺人 (ちくま新書)

どちらも評判の良い本で、個人的にも信頼感のある著者なのですが、今回は読んでいて何だか違和感があったりして、さくさくと読み進められずにいます。
面白いのは面白いし、凄く意味のある書物だとは思うんですけど、やっぱり強姦とか強制わいせつを語るときに男女の性差というのは如何ともしがたいのかなあと思いましたね。
絶対悪気はないことはわかってるし、むしろ、女性の側に立とうとしてくれていることはわかるんですけど、それでもかなりの不快感があるんです。
まあ、日垣氏は平俗に書こうとしているから、より不快感が際立つというところはあると思うんですけど、それでもねぇ…。裁判官のひどさを際立たせようとして、逆に男性一般のひどさを感じさせる結果になっているような気がします。

河合氏の方で最も驚き、かつ不快だったのはこれかな。
「 強姦という正常な性行為の範疇で裁けないヘンタイ行為が強制ワイセツ罪である 」
前後無しに引用するのはフェアじゃないかもしれないけど、でも、どんなエクスキューズがあったとしても 強姦は正常な性行為じゃねえだろうよ と私は思うわけです。

強姦願望みたいなファンタジーが男女両方にあるらしいことからして、妄想とかそういう性的なファンタジーとしては異常ではないんだろうけど、それを実行すると異常になると思うんですよね。痴漢とかもそうだと思う。
それ以外でも前後からして悪気はないと思うけど、これはどうよっていうのが幾つかありました。それは性的な事例に限らないけど。日垣氏のもこんな感じだけど、日垣氏の場合は性的なものだけに顕著かな。
別に女のことは女じゃないととか言う気はないし、いわゆる痴漢プレイとか強姦プレイとかに萌える人がいることも理解できるけど、うーん、これは何だかと思っちゃいますねぇ。
全ての人に理解してもらうために敢えて卑俗な表現をしてみたとか言うのもあるかもしれないけど、そんな表現をせねば理解に及ばない人というのは本当に理解することはできんのではないかな?