『 これがC級グルメのありったけ 』 小泉 武夫

これがC級グルメのありったけ (新潮文庫) ◆ これがC級グルメのありったけ 小泉 武夫  ( 新潮文庫 ) \500 評価…★★☆☆☆ <作品紹介> 安くて、手近で、しかもメチャクチャ美味い ― それがC級グルメだ。 「 何でも食べてやろう 」 の精神で、ありとあらゆるものを口にしてきた 「 冒険する舌 」 ことコイズミ博士は、 「 冷や飯 」 に季節を感じ、 「 サバの水煮 」 に人生を知る。魚料理、肉料理はもちろん、鍋料理、納豆料理から漬け物や甘味まで、広大無辺なC級世界の逸品を探求、堪能。秘伝レシピとともに贈る爆笑 “ 食 ” エッセイ。  ( 文庫裏表紙紹介文 )
ネタがネタだけに書いてある内容はまぁ可も無く不可もなくって感じ。 日常食がほとんどであるだけにモノによっては非常に食欲を喚起されるものもある。個人的にはめちゃめちゃ納豆ごはんが食べたくなりました^^;  あと、以前にも何度か読んだことのある自家製卵黄の味噌漬け。 これ読む度に作って食べてみたいと思うんだけど、日持ちが不明なのと漬けたあとの味噌はどうなのかとかいうのと大量に残る白身をどうしようとか思うとなかなか踏み切れないんですよねぇ。 ああ、板昆布の味噌漬けも素敵。いいなぁ、造り酒屋。 雇い人が多いので味噌も自家製だったので、それを仕込む際に色々漬け込むというような話があるのですね。 そういうの含めた著者の子ども時代の話はなかなか面白いですけど、ちょっと鼻につくとこもある。 そう、最近の小泉センセーはすっかり世間ズレしてしまって、読んでいるとその辺がどうも気に触っていかんです(-"-;) 人間的にはそんなに変わっていないだろうと思うけど、文章がね……。 以前は研究者らしさも残しつつ、素朴だけど、ちょっとユーモアがあって、わかりやすく読みやすい良い文章を書く人だったんですけど、最近のはひとこと、下品です(-"-;) もうひとこと言うなら低俗(T_T)  表現もワンパタだったり行き過ぎだったりで、かなりうんざりする。ネタが奇食珍食系だったら語られる食材や食経験に魅力があるので、そこまでは思わないんですけどねぇ。もう少し考えて頂きたいものだと思うけど、まぁ、もう遅いですね(T_T) ( 5月末読了分 )