『 現実入門―ほんとにみんなこんなことを? 』 穂村 弘

◆ 現実入門―ほんとにみんなこんなことを?  穂村 弘 (光文社文庫) \540  評価…★★★☆☆ <作品紹介> 結婚も離婚もしたことがなく、独り暮らしをしたこともない。キャバクラにも海外旅行にも行ったことがない。そんな 「 極端に臆病で怠惰で好奇心がない性格 」 のほむらさん・42歳が、必死の思いで数々の 「 現実 」 に立ち向かう。献血、モデルルーム見学、占い、合コン、はとバスツアー…。経験値をあげたほむらさんが最後に挑むのは!? 「 虚虚実実 」 痛快エッセイ。  ( 文庫裏表紙紹介文 )
うーん、相変わらずだ、ほむらさん(^_^;) でも、現実に立ち向かうほむらさんより、なるべく現実から目を逸らしながら脳内で妄想に近い思考を弄んでるほむらさんの方が面白いなあ。立ち向かう現実が一般人からすると余りに下らないというのもあるけどね。 ちなみに、本書を面白くしている重要な存在である若き美人編集者サクマさん( いつも目がきらきらしていて、有能だけど微妙に天然な感じ。多分帰国子女? )は、その設定は真実としても、ほむらさんとのやりとりや、それに関わるほむらさんの思考や何かは多分、かなりフィクションだと思われます。でも、これは言わない約束なのかな f^_^;)