『エイリアンアタック!』 (2006・米)

エイリアン・アタック [DVD]

◆ エイリアン・アタック [DVD] (2006年・アメリカ)  

監督:ジェフ・リロイ/出演:ヴィクトリア・デ・マレ、ランダル・マローン他  

 

 評価…★★☆☆☆

 

<あらすじ> 先端技術を開発する企業に勤めているサラは、兵器開発も辞さない会社の方針に疑問を持って退職しようと思っていた。そんな折に、新開発のパルス銃の取り扱い上での事故で彼女に不思議な能力が備わってしまう。それは人類に化けているエイリアンを見分ける能力だった。実は地球には何十年にもわたって潜伏しているエイリアンの一群がいたのだ。

その日、研究所にパルス銃を見に来た政府要人も実はそのひとりだった。 サラが正体を見抜いてることを知った彼らは強引にパルス銃を奪おうとし、争ったあげくサラの同僚は死に、社屋は炎上するという事態に陥るが彼女は何とか逃げ延びる。

その途上、カーステレオから聞こえてくるラジオ番組の内容が今の状況と合致しているのに気付く。このDJなら自分の味方になってくれると思った彼女は彼のもとへと急ぐ。

ところが実際に対面したDJはあの話はあくまでフィクションだという。落胆するサラだが追われる身でもあり同行者は欲しい。エイリアンに襲われる現場を見ながらも半信半疑のDJを説得しながら逃げていると、彼女同様にエイリアンを見ることができる女性たちが現われる。もちろん彼女たちもDJを信じてやってきたのだ。

心強い仲間を得たサラはエイリアンたちに立ち向かうことを決意する。果たして、ろくな武器も持たないごくふつうの女性数人と頼りない男性ひとりで地球を救うことはできるのか?

 

 


 バカ系SF映画が大好きな私、本作は「 『マーズ・アタック』『ゼイリブ』『宇宙戦争』に続く(わけがない!) 侵略パニックSF最凶作! 」というパッケージの惹句を読んで迷わずレンタルしました。まぁ、こういうのは外れて当然なんでね^^;

で、鑑賞すること数分。え、これってほんとに現代の、2000年代の商業映画??? 1970年代のB級とか自主制作映画とかでなくて? 狙ってるにしてもこれはちょっとあんまり…(@_@;)  

まぁ、いきなり巨乳のねえちゃんが下着一枚でぬとぬとのエイリアン(私はこの造型は意外とキライじゃない。やっぱりエイリアンは緑よね^^ 何か『悪趣味の復権のために バッドテイスト―荒俣宏コレクション2』の中の「異星人の肖像」を思い出しちゃいました。こういうベタなの好きなんだよね^^; )と絡み合ってるのはそこそこ愉快だが、悲鳴がうるさいしダレダレだし……、えぇぇ~何だコレ???

そうこうするうちに携帯電話が出てきたので現代の作品だということには確信が持てたものの、まぁ、とにかくひどいもんでした(*_*)

ストーリー等の映画の本筋以外の点もなんだかなぁって感じです。B級以下映画らしく無意味なサービスシーンはありすぎるくらいあるんですが、おねえちゃんたちのルックスのレベルが低すぎで全然嬉しくない。後半で出てくる電波系のおねえちゃん二人はちょっと良かったけど脱がないしね。

何といってもヒロインが全く魅力がないんだもん。スタイルは悪くないけど、顔がごついし肌が汚すぎでアップに耐えない。あれはメイクで何とかするか映像処理してよぉ(;_;) 

せめて、キャラ的に魅力があればまだ耐えられたかとも思うのですが、残念ながらそれも全くないんですよね。っていうか、この映画、キャラ設定なんかないんじゃないのかしら。

そういえば、主要な登場人物が無意味に女性ばかり(主人公の元上司と電波系DJ以外はみな女性。脇役も女性が多い)なのはサービスなのかな。だったら、もう少しキレイなコにして…(;_;)

 

まぁ、この映画のヒドさはわざとなんだとは思うのですよ。おねえちゃんの質についてはともかく(これは好みや予算の問題もあるし)、ストーリーも画質もセットも特撮も演技も、現代の商業映画であのヒドさは逆に狙わないとできないだろうと思うもの。しかし、それが活きてるかって言ったら、甚だ微妙ですな。「21世紀のエド・ウッド」(予告篇で言ってた^^;)はおこがましいだろうって感じ。

てゆーか、エド・ウッドの場合はわざとじゃないからね。やっぱり何であれ天然には勝てません^^; 

Z級映画を作ろうと思って撮りましたっていうんなら、それはあながち失敗ではないけど、Z級映画は撮ろうと思って撮るもんじゃないからね。BからZまで飛ぶ意味を考えてみよう(そんなものないという説もあるけど^^;)。

 

あ、でも、この映画でひとつだけ面白かったことがあります。宇宙人は生体を使って宇宙船や何かを造ってるっていう設定。つまり、キャトルミュートレーションされた牛たちはそのようにして有効利用されていたというんですね^^; 

その着想とここまで思い切ったバカをやる度胸に星ひとつプラスで★ふたつという評価にしましたが、普通の人は絶対見ない方がいいと思います。多分見るに耐えません。無料であっても腹が立つと思います。

 

この作品に呆れ返った私、この人は他にどんなの作ってるんだろうと監督名で検索をかけてみたら、この監督の映画を既に2本も見てることが判明しました……。でも、それらはホラーとパニック物であからさまにB級だったけど結構面白かったんです……とか言っても自己弁護にはならないですね。ああ、ダメな私(;_;) 

私は監督や俳優に余り興味がない上に下手すると題名もろくに見てないので、やっぱり映画に関しては備忘録が必要だと切に感じました。

と言いつつ、一応予告してた過去鑑賞作品リストの作成全然進んでないけど。だって、新しいのどんどん借りてるし(返しに行ってまた借りるという悪循環に陥ってます…)、本も読んでるし、そんなヒマないんだもーん。……嘘です。ヒマはふんだんにありますが気力がないんです(-"-;) 

あと、映画に関してはジャンルが物凄く偏ってる(ほとんどホラー)ので逡巡してるところもありますね。それに映画の感想書くと必ずオッサンの私が出てくるので、あれがどうかと思って。まぁ、オッサンだから仕方ないか…。

しかし、昔は心はオッサンでも見た目は娘だったから良かったけど、今は外面オバサンで内面オッサンだから救いがないよなぁ…(-"-;) 

 

ちなみに既に見ていた2本はこれら^^;

 

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