『キッチン・コンフィデンシャル』 アンソニー・ボーデイン

(2005年7月読了分。感想などは当時のもの)

 

キッチン・コンフィデンシャル アンソニー・ボーデイン (新潮文庫) ¥781  

 評価…★★★★☆

 

<内容紹介> NY超有名店のシェフが暴露する驚愕間違いなしの秘密の数々。禁断のノンフィクション!(文庫裏表紙より抜粋) 

 

これは看板に偽り無し!面白かった!  

 

 


文庫裏表紙に紹介しているセンセーショナルな内容(レストラン・ウェディングで花嫁がシェフを行きずりのセックスへ誘うとか、有名料理店でもこんな汚いことをしているとか)もふんだんに紹介されており、それらも大層面白いのですが、著者が初めて食の魔力を感じた時からシェフの道に進むようになるまで、そして進んでからが描かれている自伝的な部分も非常に面白いです。酒とドラッグに溺れてどん底だった時のことなど全てがかなり露悪的な感じで描かれていますが、何故か食と料理に関する愛情は感じられます。 子供の時のフランス旅行の章がとてもいいです。私も初めて冷たいスープを知った時は衝撃だったなぁ。 それと、当たり前ですがNYと日本は文化が違うのでそういう観点から読んでも面白いですね。