『×華のやらかし日記』 沖田×華

×華のやらかし日記

◆ ×華のやらかし日記  沖田 ×華 ¥952


評価…★★★☆☆

<作品紹介>
ナース+風俗嬢+整形マニア+漫画家=沖田×華

学割で豊胸( 19歳 ) !? 自殺未遂で臨死体験( 22歳 )!? やらかし漫画家の本能むき出しコミックエッセイ。
(本書帯紹介文より)





この作者のことは以前から気にはなっていたんだけど、絵がちょっと苦手なのと、当時話題になっていた作品がアスペルガーの話がメインだったので、購入に踏み切れずにいたのですが、本書は帯を見る限り来歴紹介っぽい感じ( それも凄い内容ですけどねf^_^;) なので、思い切って買ってみました。
ちょっとアタマが疲れていて、まんがを読みたかったんですよね〜。

で、内容的には帯どおり整形と風俗の話がメインで、いずれも体験者ならではのリアルな「 あなたの知らない世界 」 の話で非常に興味深かったです。
臨死体験とナースの話は、私的にはまあぼちぼちでしたが、一般的には結構ディープなお話だと思います^^;

そんなわけで、情報量はなかなかだし、ほお〜と思いながら読んだのですが、読後感が何か変な感じ。
このテのディープな人の話を読むのが割と好きで、結構読んできていて、その度に何らか心の動き( 雑な表現だけど、とりあえずこれで )があって、場合によっては結構後遺症があったりもするのですが、本書の場合、何かこれといった感想というか感情が湧いてこないのですね。
興味深く読んだ割に面白いという感想も出てこず、作者に対して何か思うところもなく、我が身を顧みることもなく、何か異常なまでにさらっと読んでしまった感じ。
何だろう、濃いんだけど薄い、みたいな。
そういう作風なのか、意識せずにそうなっているのかわからないけど、何か凄く独特な感じがするので、これはもしかして、各種発達障害をもつという作者の特性から来るのかなぁと思ったりしています。
作品から感情が伝わりにくいというか読み取れないというか。
その辺を確認するためと、発達障害に対する理解をさらに深めるためにも前作を読まねばなるまいなぁ。