緑魔の町

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標題は筒井康隆御大の名作ジュブナイル、画像は行きつけのインド料理店のほうれん草入りナンです(笑) カレー好きの配偶者がいるためインド料理店によく行くのですが、お決まりのカレーとナンだと野菜不足が気になる私はいつも双方ほうれん草入りを頼んでしまい、その度にテーブルに並んだ料理を見ては 「 緑魔の町だ… 」 と思ってしまうのでした(^_^;)
いや、緑尽くしという以外にも緑色のナンって作中のあかなめに激似だと思うのです。初めて見た時の衝撃といったら(笑)

……と、またお茶を濁すような更新だけだとナンなので、いや、何なので ( 前者はほんとに学習機能による誤変換^^; )、一応作品にも軽く触れておきますかな。

 

 



 

意外とジュブナイルを書いている筒井康隆ジュブナイル作品を集めたシリーズが角川文庫から出ていて、その1冊です。そういえば、かの名作『 時かけ 』もジュブナイルですね。

この作品はタイトルから想像つきそうですが、『 ボディ・スナッチャーズ 』 タイプの侵略系SFです。 友人のイタズラか何かで倉庫に閉じ込められた主人公の中学生が何とか帰宅すると家族の様子がおかしい。話が通じないまま家を追い出されて、町をさまようが、町の人々の様子もおかしい。異常を訴える主人公を町の人々は逆に異常者扱いする。やがて、主人公は自分がが閉じ込められているうちに町全体が宇宙人に乗っ取られていたらしいことに気付くが…というような話です。

結構黒くてコワイ話でSFホラーと言っていいかも。うろ覚えなので事実誤認あったらすみませんm(_ _)m  

あかなめがどういう風に出てくるかは読んでのお楽しみ(^_^)b

 

私は初読は多分小学生の時で、兄の学習雑誌か何かにダイジェスト版( 多分。長編なので全編載ってたはずがない。…というか、この記憶は現実のものなのか今書いてて不安になってきたな。とにかく兄の本を盗み読みした中に載ってた記憶があるんだけど… )が掲載されてるのを読んだように思いますが、その時はほんとに怖かったという記憶があります。

で、中学生になってツツイファンになって買った上掲の文庫に収録されてるのを見て、あ、あれはツツイだったのか!と驚き、かつ納得。ただ、この時はさすがに、台詞回しなどがちょっと古いなと感じましたが ( おそらく初出はその10数年か下手すると20年くらい前 )、それから数十年経過した今の読者にはそういう部分も逆に魅力かもしれませんね(^_^;)  昔の作品って、今からすると、えっ、こんなこと書いちゃう?みたいなとこがあって、変に面白かったり怖かったりするんですよね。ある種の迫力があるというか。

 

ところで、今、書いてて思ったんだけどジュブナイルって結構死語かな? 本来は少年向け文学といった意味の語だけど、一時は現在のラノベのようなジャンルを確立していたような気がするのだが。そういやヤングアダルトという言葉もあったな。

私見では対象とする年齢層やジャンルはラノベヤングアダルトと同じだけど、作家層が違うのがジュブナイルというように思います。ラノベみたいにそれ専業やそこを出発点とする作家ではなく、大人向けの作品で一定の地位を得た作家が対象年齢を下げて書いた作品という感じ。だから、お話としては大抵凄く面白いんだけど、作品としてはちょっとこなれてないところがあったりしてそれもまた良しという感じなんです^^

私が子供のころはそういうのが凄く充実している上にラノベ( 当時 「 少女小説 」とか言われてた、そういえば! )も元気があって、いい時代だったなぁ。 先日亡くなられた氷室冴子さんとか大好きでした。

……と、年寄りの昔語りは長くなるのでやめておこうf^_^;)

あー、でも、久々にツツイまとめて読みたくなっちゃったなぁ。本棚の奥から引っ張り出してくるか。

 

 

 

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