『 ハウス・オブ・ザ・デッド 』 ( 2003・独・米・加 )

ハウス・オブ・ザ・デッド ( 2003年・ドイツ・アメリカ・カナダ合作 )

 監督:ウーヴェ・ボル

 出演:オナ・グローアー、タイロン・レイツォ、ジョナサン・チェリー、クリント・ハワード 他

 評価…★★★★☆

     

<あらすじ>

ある孤島でパーティーイベントがあるのを知ったサイモンは、恋人のアリシアと友人ら数人を誘って行くことにするが、そのイベントの出席者用の船に乗り遅れる。 しかし、何としても参加したいサイモンらは小さな船をチャーターして、会場である島へと向かうことにするが、目的地を告げると船長らの顔色が変わった。実はその島は地元では「 死の島 」と呼ばれ、恐れられている場所だったのだ。 しかし、船長はその理由は教えてくれなかったし、サイモンらは浮かれていて、そんなことを気にもしていなかった。

必死で説得するサイモンらに船長は首を立てに振ろうとはしなかったが、ちょっとしたトラブルが発生して出港せざるを得なくなる。どうせ海に出たんだしと、渋る船長を説得して何とか島へ上陸することに成功したサイモンたちは、喜び勇んでイベント会場へと向かうが、何故かそこには全く人気がなかった。明らかに人が集まりイベントが始まっていた形跡はあるのに何故? かなりの人数が来ていたはずなのにそろって一体どこへ行ったのか?

とりあえず周囲を探し始めた彼らは、顔見知りの連中に出会うが、彼らはパニック状態で言っていることもわけがわからない。 事情が全く飲み込めないでいるサイモンらに唐突に襲い掛かるモノが! そして、そこからは信じられない恐怖の連続だった。


※以下ネタバレ有り※

孤島でバカ騒ぎをしようとした若者たちが襲われていくという定番設定で、セックスしようとしたカップルが最初にやられるというお約束もきっちり守ってくれており、女の子もかわいいし、ヒロインは巨乳だし、露出もちゃんとあるし、私としてはもうこれで及第点ですね^^; 

突っ込みどころは物凄くたくさんあるのですが、そもそも期待してないせいか、余り気になりません(笑) てゆーか、そこらの軟弱な若者が何故か唐突にバリバリに銃器を使いこなして戦闘モードに入れるけど基本はやっぱりチャラいとか、そういうトンデモ具合が逆に笑いを誘うのですね。あー、そういうノリなのね~って感じで暖かい目で見られると言うか。パロディっぽいシーンもかなりあるし、基本お笑いなノリで作ってる感じがします。

肝心のゾンビもなかなか活きがよく(笑)、海で泳いだりなんかもして、悪くはなかったんですが、戦闘シーンにゲームの映像がしばしば挿入されるのがとてつもなくしらけますね(-"-;) 同一シーンならともかく設定全く違うんだし、あれは絶対やめた方がいいと思います。まぁ、余りのことに何だか超現実的な気分になるという効果はありますが(*_*)

ちなみに借りる時には元になったゲームを全然知らないと思っていたのですが、その挿入映像を見て実は自分がゲーセンでかなりハマってやっていたものだということが判明しましたf^_^;)  シューティングタイプ ( というのかな? 実際に銃で撃つヤツ ) とタイピングゲームがあって、どっちも面白い。ゾンビ好きな方にはおすすめです^^;

オチはありきたりだけど、ラスボスとの戦闘がちょっと掟破りだったりしてなかなか良かったと思います。ゾンビ映画ってヒーローよりヒロインの活躍度と生き残り率が高い気がするけど、これはロメロからの伝統なのかしら。

そういえば、実はロメロ最新作と一緒に借りたんだけど、楽しくゾンビ映画を見るという観点からだとこっちに軍配があがるかも。もちろん、ロメロに対しては要求値が相当に高いというのもありますけどね。

※追記 … amazon のレビューとか見たら、実はこれ物凄く評判悪いんですね(@_@;)

しかも、ゲーム好きもゾンビ好きもB級好きも一般の人も、皆が口を揃えて悪く言ってる。えー、私は面白いと思ったんだけど…(*_*) 別に乳に幻惑されたわけじゃないよなぁ、私? 乳と映画の面白さは分けて見てるよな?( 自問自答 )

( 2006年鑑賞分・感想も当時のもの )