『 ペットスナイパー二階堂達也 』 テリー伊藤

◆ ペットスナイパー二階堂達也  テリー伊藤 (幻冬舎文庫) ¥600 評価…★★★☆☆ <作品紹介> ゴルゴ13に憧れ、スナイパーの道を選んだ二階堂達也。しかし、冷戦は終結し、暗殺依頼は激減。競走馬の狙撃を引き受けて以来、ペット専門のスナイパーとなってしまった。自身のバター犬殺しを頼む清純派女優に、選挙対策に白鳥を射抜けという落選代議士。どんな依頼も一流の技でこなす二階堂の事件簿5編を収録した爆笑ハードボイルド小説。   (文庫裏表紙紹介文)
※以下ネタバレ有り※ 爆笑問題 ・ 太田氏が書いてる帯の文句とはちょっと違うニュアンスかと思うけど、ほんと下らない(笑) でも、よく出来てて面白く読める。 しかも、良くも悪くも突っ込みどころもなくて、後に全く残らない。 ヒマつぶしには最適の一冊。 この場合の★3つは、そういう評価だと思って下さい^^; 強いて難点を挙げるとすれば、嫌でも現実の存在を連想せざるを得ないような登場人物や事柄が多くて、ちょっとそこが気になるかなぁ。俗っぽいのは別にいいんだけどね。あと、二階堂が犬語のみならずアシカ語やカモ語まで使えるっていう無茶な設定で、しかも、それについて何の説明もないとことかも^^; そういうのは逆に魅力といっていいかも。 あ、あと二階堂のスパイやスナイパー(主にゴルゴ13^^;) に関する独白も愉快です。 それと、「 ペットスナイパー 」ではあるけど、二階堂自身は一匹も殺してないし、やむを得ず傷つける場合も充分に配慮しているというところも良いですね。まぁ、これは逆にあざとくてイヤらしいとも言えるけど、やはり人間の都合で動物を殺すような話は楽しく読めないですものね。