『どつかれてアンダルシア(仮)』 (1999・西)

どつかれてアンダルシア (1999年・スペイン)

 監督:アレックス・デ・ラ・イグレシア

 出演:サンティアゴ・セグラ、エル・グラン・ワイオミング 他

 評価…★★★☆☆

<作品紹介>

夜のハイウェイを失踪する2台の車。それに乗っているのはスペインで国民的な人気を誇ったお笑いコンビのニノとブルーノ。汚れと血にまみれた二人は警察に追われながらもスタジオ入りする。今日は二人が10年ぶりに復活ライブを行うテレビ番組の収録の日なのだ。そして、スタジオからは数発の銃声と観客の笑い声が響く。

どつき漫才」を武器にスターの座に登りつめたお笑いコンビの、互いの立場の違いなどからくる些細ないさかいや感情のすれ違いが、やがてどんどんエスカレートしていく様を描いた作品。その過激さには面白いというより少々恐ろしさを感じるかも。


(※2005年9月テレビの洋画劇場で視聴。感想などは当時のもの)

前々からレンタルビデオ店で気になってた作品が深夜のテレビでやっていたので喜び勇んで見ました^^

ちょっと荒唐無稽ではありますが、なかなか面白かったです。悲惨なラストかもしれないけど結局ふたりは愛し合ってたのねぇと思われ、何だかほのぼのしました。 こういう基本はコメディなんだけど、ちょっぴりサスペンス(ホラー、SFでも可^^;)とヒューマン風味が入る映画って結構好きなんですが、なかなかないんですよねぇ。

しかし、どつき漫才が当然の日本人としては「どつき」だけでスターの座に登りつめるってのはちょっとピンときませんな^^;

とにもかくにも、この作品は邦題が素晴らしいと思います。原題 (と言っても英語題名ね。スペイン語は全くわからないので本当の原題はわかりません…。ちなみに英題は『 Dying Of Laughter 』、原題は『 MUERTOS DE RISA 』。 欧米は大体近い題名をつけるので多分ほぼ同じ意味では?) よりずっといい。各配給会社さんも芸のないカタカナ題名はやめて、こういうセンスある邦題をつけるよう努力してほしいものですねぇ。