塀の中の人々

人は誰しも通常ならば見ることのできない場所や自分とは異質な人々がいる場所をちょっと覗いてみたいという興味があるのではないでしょうか?

私はそういう場所への興味がかなり強い方で、その中にいる人々も興味深いとなれば、その気持ちはいや増すばかりです。

そんな私に塀の中の様子を少しだけ覗かせてくれた最初の方が作家・見沢知廉氏でした。

今日9/7が三回忌となります。


当時の訃報を貼り付けておきます。 (毎日新聞の記事です)

<訃報>見沢知廉さん(46歳)作家 飛び降り自殺か

 獄中をリアルに描いた小説「調律の帝国」などで知られる作家、見沢知廉(みさわ・ちれん<本名・高橋哲央=たかはし・てつお>)さんが7日、横浜市戸塚区の自宅マンション8階から転落し、死去した。46歳だった。神奈川県警戸塚署は飛び降り自殺とみている。葬儀は近親者のみで行う。喪主は母 高橋京子(きょうこ)さん。

 82年、新右翼としての活動中、「スパイ粛清事件」などで逮捕。実刑判決を受け、服役した。獄中に発表した「天皇ごっこ」で新日本文学賞受賞。

ちなみに自殺だったということが後日明らかになりました。(近親者の方の証言により。飛び降りるのを見て止めようとしたが振り切られたとか…)遺書はないので詳細は明らかではないですが、心身ともにかなり不調でいらしたみたいです。

しかし、今、この記事を見ても、お母様のことを思うと胸が痛みますね。あの長い獄中生活を支えてこられて、出獄後の華やかな時代(男前だったこともあり相当にもてはやされた)を経て、そして10年後に喪主を務めることになってしまうとは…。

やはり著作(『母と息子の囚人狂時代』とか)を読んでるので、どうしても感情移入してしまいますね。今はお元気でいらっしゃるといいのですが。

見沢氏の著作等については近日中に紹介致しますm(_ _)m