『知っておきたい日本の神様』 武光 誠

知っておきたい日本の神様  武光 誠 (角川ソフィア文庫) ¥500  評価…★★★★☆ <内容紹介> 八幡神社・天神社・稲荷神社などは、なぜ全国各地のどこにでもあるのか。近所の神社は、どんな神様をまつっているのだろうか。知っているようで知らない日本の神様を一堂に会し、その由来、系譜、ご利益のすべてを解説。お参りしたい神様がわかる、神社めぐり案内の決定版。 (文庫裏表紙紹介文)
さしたる理由はないのですが、私、幼少時から寺社仏閣や名所旧跡の類が好きで。宗教的な目的も学術的な興味もこれといった意味もなく、ただ見るのが好き。と言っても、そのために時間作って予定立ててっほどでもなく、機会があったら必ず行くという程度なんですがね。でも、以前ほかの土地に住んでた時はヒマだったのと短期居住の予定だったに加えて、そういうのが豊富な土地だったというのもあって結構あちこち行きましたね。いやぁ、あの頃は良かった。いつか気力があったらそういう訪問記もブログにアップしてみたいとは思っているのですが、それまでに忘れそうだな…。 で、この本はそんな私にはぴったりの書でした。ただぼんやり見てるだけではあるのですが、ある程度は基礎知識があった方がやっぱり楽しいんですよね。私は案内板とか必ず読む人なのですが、そこに書いてあること(固有名詞、用語、事件など)がすぐわからないと気になって仕方がない。 まぁ、帰って調べてもすぐに忘れるし下手すると調べることすら忘れたりするんで、その程度のことではあるんですが^^; で、そういうフィールドワーク(笑)とは関係なく単に読み物としても大変面白かったです。紹介文にもあるように全国各地どこにでもある神社ってありますよね。私は子供の頃にそれに気づいてから結構気になってたんですよ。で、ある程度知識が増えてから、祀ってる神様が同じとか同系統とかそういうことなんだろうなぁとは思ってうっすら納得しつつ、明確にどこがどうだっていうのはわからないままだったのですね。(調べるほどの気合はないけど気になることってありますよね?私は気力に欠けるのでそういうことが結構多いんです^^;)それがこの本で全部わかって非常にすっきりしました。 その他、神様の種類(最古の神々、天照大神系、地方神、元は人間だった神様(伝説、実在含む)、元は海外の神様、動物や自然の神様など)や神道についての説明(起源や日本人とその生活での関わり)なども大変読み応えがあり面白いものです。 付録に神系図と御利益別神社一覧も付いててとってもお得だし、索引も神名と神社名で付いてるし、読みやすくてほんとにいい本だと思います。興味のない人には全く面白くないかもしれないですが。 ※いつ読んだか思い出せないけど初版が2005年11月なので、多分そこから1年以内かと。