『ラリー・フリント』(1996年・米)

(2005年7月鑑賞分。感想などは当時のもの)

ラリー・フリント (1996年・米)

 監督:ミロシュ・フォアマン/出演:ウディ・ハレルソンコートニー・ラブ

 評価…★★★★☆

<内容紹介>

ポルノ雑誌「ハスラー」を創刊し、その過激な内容で何度も裁判沙汰になり、その裁判でも奇矯な言動をするなど一貫してスキャンダラスな生きざま続ける男ラリー・フリントの半生を描いた作品。


いやー、何か凄いものを見たって感じ。面白かったです!最初の方はきれいなおねーちゃんもたくさん出るし(^^;)

私は小心者なんでラリーみたいな無茶苦茶な人を見ると小気味いいというよりは、どうしてそこまでやるの?もうやめときなさいよと見ていて辛くなるのですが、ああいう生き方をしたいようにも思います。

ただ最後の裁判については、あれが勝訴したなんて自由の国アメリカ恐るべしというのが正直な感想です。あれはどう考えても名誉毀損でしょぉ?有名人なら何を言われてもいいというのは違うと思うなぁ…。あ、J.オナシス(元ケネディ大統領夫人)のヌード盗撮もどうかと思います…。それ以外の点についてはおおむね応援しますけど。私はポルノ容認派なんで。

個人的な好みから言えばアメリカ版ハスラーのそのもの剥き出しより薄布一枚隔てた日本の淫靡さの方が好きですけどね。って最近では本邦でも毛は一般誌でもOKということになっているようですが。物事はあるがままの姿を見せるべきだとは思うんですが、こればっかりはねー。基本的に規制の下で工夫するのとか好きなんだよね。校則をかいくぐってのおしゃれとか。人によってはこういう感性を歪んでいると言うのだろうけど(^^;)

年齢制限については非常に迷うところですね。アブノーマル系の文献を読む限りでは幼少時の体験って強烈みたいだし。でも、特に秘密めかしたりせずにオープンに目にすればそんなでもないのかなーと思ったり。既にこれだけ情報が氾濫してる世の中ですものね。聞いた話じゃ近頃は性教育も物凄いらしいし。正規の性教育で正しい知識を身に付けた上でならモロポルとか見ても平気なのかもしれませんねぇ。逆に鬱積しなくていいのかも。

でも、個人的には抑圧していたのもが解放される歓びを知って欲しいなぁと思うわ。…私、何か凄い変な人みたい?

ちなみに私が「ハスラー」=「性器が見える」という知識を得たのは多分村上春樹の小説だと思います(^^;)