『クロコダイルの涙』(1998年・英)

(2005年7月15日ケーブルTVにて視聴。感想などは当時のもの) クロコダイルの涙(1998年・英) 監督:レオン・ポーチ/出演:ジュード・ロウ他  評価…★★★☆☆ <あらすじ>自分を愛してくれる女性の血を飲まないと生きられない体の持ち主である青年医師スティーヴン。その美貌を利用して次々と女性を誘惑しては殺し捨てるという犯罪を重ねていた。そしてまた新たな獲物・アンと付き合い始めたが、一風変わった彼女をやがて本気で愛し初めてしまい、彼女の血を吸うことにためらいを感じていた。一方警察では偶然見つかったスティーブンの元獲物の死体から彼に疑念を感じ始めていた。
------------------- えーと、すいません、何かよくわかりませんでした。あんまり真面目に見てなかったというのもあるんですが、私は「連続殺人鬼」の映画という風に認識していたので色んなところが不自然に感じられて仕方がなくて。ところが鑑賞後に調べてみたところ、どうやらこれは吸血鬼ものだったらしい!そういやファンタスティック映画祭の賞とってたような。なーんだ。…と一旦納得してみたもののそれはそれで色々と不審な点が。(いわゆるモンスターとしての吸血鬼ならもっと上手に殺せるし死体の始末も簡単なじゃねぇの?とか色々)しかし、これはきっとそういう視点で見る映画ではないのでしょうね。ハリウッド映画及びB級以下映画、オバカ映画に毒されている私にはちょっと理解できない世界みたいです。ジュード・ロウもそんな世間で言われるほど美しいと思わないし。吸血鬼っぽくはあって適役だとは思うけどね。 そうそう、大抵私はヒロインの魅力を云々するのですが、この映画においてはきっとそれは求めちゃいけないんでしょうね。ジュード・ロウの美を見る映画なんでしょうからね。(←つまりヒロインに不満があったらしい) この映画でひとつ「これはいい!」と思ったところがあります。 ラスト近くで本能に突き動かされてアンを襲おうとしたり何だりするシーンでスティーブンの言った台詞。 「僕が何かしたとしても僕に悪意はないんだ」 これ、いいなぁ。私も使わせてもらおう。それで許されるかどうかは別として(^^;) ちなみにこのちょっと変わった題名は「獲物をのみ込むとき涙をこぼす…それが鰐の分別である」というフランシス・ベーコンの言葉からきてるみたいです。それは海亀が出産する時に涙を流すってのと同様の人間の妄想だよ、とかいう突っ込みをするときっと大勢の人に嫌われることでしょう。