『 紀元前1万年 』 ( 2008・米 )

◆ 紀元前1万年  ( 2008年・アメリカ )

 監督:ローランド・エメリッヒ

 出演:スティーヴン・ストレイト、カミーラ・ベルクリフ・カーティスオマー・シャリフ

     

 評価…★★☆☆☆

<あらすじ>

舞台は紀元前一万年の地球(?)。そこで暮らす人類は幾つかの部族に分かれて暮らしていた。この物語の中心となるヤガル族は狩人の民族で、主にマナク( =マンモス )を狩って暮らしていた。彼らはその狩りの成果などで勇者と認められた者を族長扱いとし、勇者は代々白い槍を受け継いでいた。

ある日、彼らは惨劇の跡と、そこにただ一人残された珍しい青い目の少女を発見する。エバレットという名のその少女は「 4本足の悪魔 」 に襲われたのだと語る。そして、ヤガル族の巫母は、間もなく村にマナクが来なくなる日が訪れるということ、そして、マナクが訪れる最後の日にマナクを倒した者が、「 4本足の悪魔 」をも倒し、エバレットと結ばれ、ヤガル族を安泰に導くと予言する。村中の皆がその予言を信じる中、当時の族長だった男は予言を信じて待っているわけにはいかないと密かに村を抜け出すことを決意する。そして、族長は一転して村の裏切り者と変わり、その息子のデレーは周囲から侮られる存在となるが、それがきっかけで同じく村の異分子であるエバレットと心を通じ合わせることとなる。そして、時は流れ、青年となったデレーは、エバレットと結ばれるためには巫母の予言通りマナクを倒さなければいけないと思い策を練る。珍しい青い目で美しいエバレットは族長の証という理由がなくても他の男たちに思慕を寄せられているし、両思いとは言っても油断はできない。

そんなある日、村にマナクの大群が押し寄せる。そして、幸運な偶然からデレーは独力でマナクを仕留めることに成功し、勇者と認められる。内心忸怩たる思いはありつつも、エバレットを他の男に渡したくないデレーは口を拭って、勇者の証である白い槍を受け継ぐが、巫母と失踪したデレーの父に代わって勇者となったティクティクには真実がわかっていた。それに気付きデレーは悩む。

しかし、その夜思いがけないことが起こる。かつてエバレットの村を襲った「 4本足の悪魔 」 が村を襲ったのだ。そして、ほぼ一方的な攻撃の末に大勢の村人を連れ去った。その中にはエバレットも含まれていた。愛する人を奪われたデレーは、彼女と仲間を取り戻し、真実の勇者となるべく、「 4本足の悪魔 」が棲むという噂の前人未踏の地へ旅立つことを決意する。  

 

※以下ネタバレ有り※

実はこれ間違って借りちゃったんですよねぇ…。見始めてすぐに自分が間違っているのであろうことに気付いたのですが、まぁ、たまには普通の作品を見るのも良いかと思って最後まで見てみました^^;

で、最後まで見た感想も第一印象とさして変わりはなかったですね。ストーリーは伝説や昔話みたいなもので、あってなきが如しだけど、映像は大作らしい満足できるものです。誰もが言っているだろうけど、マンモスがかわいかった^^ あんなに大群で見ることはなかなかないですもんねぇ^^ でも、サーベルタイガーはいまいちだったけど。何しろ『 紀元前1万年 』の話だから、時代考証とか何とかいう部分は全く考えずに見るべき作品だし、実際見てても全く気になりません。シリアスできれいな 『 ギャートルズ 』みたいなもの?(^_^;) いい意味でも悪い意味での何も残らない作品なのでヒマつぶしにはいいと思うけど、ナレーションが多いため字幕派の私は画面を集中して見なければないのでイマイチでした。

ああ、忘れそうなので一応オチを書いておくと、「 4本足の悪魔 」はヤガル族を始めとする部族よりも少々文化的な部族で、どこからか知恵を得た故か、元々知力が優れていたのかする「 神 」 と呼ばれる人物に支配されている連中です。で、彼らは超越者たる神の言うなりで、奴隷を集めて巨大なピラミッドを建設したりしてるわけはですね。この 「 神 」 たる存在 ( ただのジジイだが )己の最期をもたらす存在を予知したりしてたみたいなので、知力以外にも何らかの力はあったりするのかもしれないけど、その辺は全く説明無しです。あとラストでエバレットが死ぬのが意表で、ちょっと感心したのですが、何とびっくり蘇生する ( 巫母さまの力らしい。確かに伏線はあったし、予測はしてたけど )のでがっかりでした(T_T) いや、話としては蘇った方がいいし、見てる時はそれはそれでよかったんですけどね…。

しかし、敵の将軍みたいな彼は何ゆえにあれほどまでにエバレットに執着してたのかしら?そんないい女とは思えない…というのは主観の問題だからいいとしても、一応何らかの説明は欲しいよねぇ。まぁ、確かに彼女の知力と精神力は稀有なものですけどね。

( 2月鑑賞分 )