『エド・ウッド』 (1994・米)

エド・ウッド [DVD]

 ◆ エド・ウッド  (1994年・アメリカ)

 

 監督:ティム・バートン

 出演:ジョニー・デップマーティン・ランドーパトリシア・アークェット

 

 評価…★★★★★

 

<あらすじ>

エド・ウッドは映画製作への熱意と映画への愛情に溢れてはいるが、才能に恵まれているとは言えない青年だ。しかし、彼の人間的魅力は同棲している恋人兼主演女優をはじめ、様々な人をひきつけてはいた。

そんな仲間と作った芝居を酷評されたのにもめげず、エドは記事で目にした性転換手術をテーマにした映画の監督に自らを売り込む。それは彼の映画に欠ける熱意の他にも理由があった。実は彼には女装癖があったのだ。

ふつうなら隠そうとするその性癖すら全面に押し出して自らを売り込んだにも関わらず失敗したエドは、ひょんなことから往年の怪奇映画の名優ベラ・ルゴシと知己を得る。怪奇映画の大ファンであるエドはそのことに興奮し大喜びしつつも、そのことを自分の商売に利用することも忘れなかった。

「僕の撮る映画にはベラ・ルゴシが出ます!」という売り込み文句が功を奏して、念願の性転換者の映画を撮ることができるようになるが、結果は散々なものだった。何しろエドにはどう贔屓目に見ても才能がないのだ。しかし、熱意とバイタリティに溢れるエドはすぐに次の映画を撮る算段を始める。

 

 

 

 

凄い!最高!もうB級映画好き、SF、ホラー好きにはたまらないと思います。DVDの作りも楽しくて、私なんかもう始まった瞬間からわくわくしちゃいました^^

内容ももちろんですが、エドの活躍してた時代に合わせて全篇白黒で作ってるところがまたいいんですよね。しかも、これが物凄く自然で私はしばらく白黒映画だと意識せずに見てました^^; 

更に言うと、エド役がジョニー・デップだということを最後にクレジット見るまで全く気付きませんでした…。何て魅力的な俳優なんだろう、彼がエドだからこの映画は素晴らしいんだなぁとか思って見てたけど、当たり前ですね…。恥ずかし過ぎる(>_<)

この映画の存在は以前から知ってたんだけど、「 エド・ウッドの映画 」としてしか認識してなかったんですよねぇ。で、ずっと見たいと思ってたらDVDになってるのを発見して、ジャケットもろくに見ずに喜び勇んで借りて、見終わって初めてティム・バートンジョニー・デップの黄金コンビだったんだと知りました…。得したような損したような…(-"-;)

 

まぁ、私の個人的な事情はともかく、ジョニー演じるエドの魅力は本当に圧倒的ですよね。実際のエドもきっと魅力的だったんだろうけど(じゃないとあんな映画を誰も撮らせてくれないだろう^^;)、エドがキュート過ぎて(女装も似合う^^;)女性陣がかすんで見えちゃうんですよ。この女好きの私がですよ!これは凄いことです。(このブログの映画評を読んで下さってる方は私の女好きぶりがよくわかってますよね?(^^;) 

そして、他の登場人物も脇役に至るまで、みんなそれぞれに個性的で魅力的です。程度や持てる才能に差はあれ、みんな映画好きってことがそう思わせるのかなぁ。

私は物凄く偏った趣味と視点でしか映画を見ない人なので、映画についてという視点で何かを語ることはできないんですが、この映画はほんとに作り手と登場人物の両方が映画への愛に溢れているのがよくわかる素敵な作品です。

 

しかし、ベラ・ルゴシの落魄ぶりは見てて非常に悲しいですね。知識として知ってはいたけど映像としてみるとやはりイタい(T_T)

一応エドに出逢ったことで、名声は取り戻せないまでも、最期まで映画に関わることができて幸せだったという終わり方になってはいるんですが、現実にもそうだったのならいいなぁ…。

 

そう、私は寡聞にして、この映画がどの程度事実に基づいているのかがわからないんですよね。作中の映画 ( 『プラン9・フロム・アウター・スペース 』 ) を見てればある程度はわかるんでしょうが、残念ながらそれほどのマニアではないのでねぇ。

しかし、この映画のために動かない大ダコ人形を動いてるように見せかけながら池にはまって格闘するベラ・ルゴシはとても素敵だった(その気持ちがね^^;)ので、現実にもそうなのかどうか是非見てみたいものです。

 

ちなみに、私はエド・ウッド監督の伝説の名作『死霊の盆踊り』を見たことがあるのが結構自慢です(^_^)v

 

 

 

(10月鑑賞分)