『ハート』 (1998・英)

(※2005年8月鑑賞分・感想などは当時のもの)

ハート (1998年・イギリス)

 監督:チャールズ・マクドゥガル

 出演:クリストファー・エクルストン、ケイト・ハーディ、 リス・アイファンズ他

 評価…★★★☆☆

<あらすじ>

心臓疾患を抱えるゲイリーとテレビ局に勤務するテスの夫婦。不審な行動を取るテスに嫉妬したゲイリーは、ある日激しい発作を起こし車椅子に頼る生活になってしまう。

テスはゲイリーとの不安を抱えた生活から逃避するために作家アレックスとの情事にのめりこんでしまう。

そんな時、交通事故にあった少年ショーンの心臓を移植できることになり、ゲイリーは手術に踏み切る。術後も良好で、不安要素がなくなったことによりテスも浮気を清算し、彼の元へと戻ってくる。全てがうまくいっているかのように思えたが、自分をうまくコントロールできないように感じたゲイリーはその原因を移植のせいかと疑い、ついには提供者の遺族である母へ会いに行ってしまう。

そのことでショーンの母・マリアの抑えていた感情が動き始める。そして…


※以下ネタバレ有り※

この作品、ずいぶん前から借りようと思ってたのが借りそびれていて、凄く期待感あったんですね。煽り文句も「ハンニバルより凄い!」か何か書いてあって、パッケージの写真も女の人が血まみれで心臓持ってるみたいでかなりいい感じだったし。

で、鑑賞後の感想はというと、なんかヤッてばっかいる映画だなぁというのがまず第一でしたね。すいません、いつも下品で m(_ _)m

いや、事前の期待感がなければ、そんなにひどいとは思わなかったかなとは思うんだけど、今の正直な感想は何これって感じなんですよ。だって、登場人物みんな変な人なんだもん。ゲイリーは病的に嫉妬深いし、テスはケダモノだし、アレックスはその両方だし。ひたすら母性愛に生きてるマリアが凄く普通でまともに見えます。

で、下賎な目的だけで見るにしてはテスに魅力がない。あの胸はひどいわ。形も色も最悪(-_-;) ま、ああいうのが好きな人もいるでしょうけど私的には絶対NG。行動面も全くひどいし、ゲイリー、テスなんかやめてマリアと幸せな家庭を築いたら?と思ってしまいました。

ただオチはよかったですね。結局三角関係の末に殺し合いになったバカ3人(結果的にゲイリーが2人を殺してしまい自殺する)の罪をマリアが何故か一身に被るんです。何故かと思っていると、入った刑務所の中で息子を事故死させることになった女を見つけて殺しにいくんです。これで随分救われました。

人死にが多かったのは想定外で、マリアは元々何らかの罪を犯して目的を達成しようとしてたのかなと思ったりもして。まぁ、変な人に息子の心臓が移植されたばっかりに何やかんや余計な事件が起こりはしたけど、とりあえずマリアは満足できたからお話としてはめでたしめでたしなのかも。