『化け物屋敷と悪魔教授』(2003年・米)


化け物屋敷と悪魔教授.jpg化け物屋敷と悪魔教授 (2003年・アメリカ)  監督:ロルフ・カネフスキー  出演:ブラッド・ドゥーリフ、ネクター・ローズ、ティファニー・シープス、パリー・シェン 他  評価…★★★★☆ <あらすじ> デリア、マーシャの女子2人とダグ、ロイ、ティムの男子3人は、ハロウィンの日に大学のサークルの正式な入会試験と称して、リストにある品物を60点分(入手難易度によって点数付けされている)集めた上で、化け物屋敷で一夜を過ごすことという条件を提示される。彼らは2手に分かれることにし、テンション低めのマーシャとダグのチームは大物狙いで一発で済ませようと50点がもらえる「悪魔の書」を手に入れるべく、所有者であると噂される同じ大学のカップス教授の家へと向かい、窓から忍び込む。 教授は不在だと思い込んだふたりが傍若無人に物色しているところに妙な扮装をした教授が現われる。実は教授は教え子の女子学生を殺し、それを犠牲にして悪魔の書を用いて儀式を行おうとしていたのだ。お互いがパニック状態になりダグと教授がもみ合ううちに教授は階段から落下して、ちょうど真下にあった置物の大きな角で胸を貫かれてしまう。不法侵入している二人は救急車を呼ぶわけにも行かず、警察に電話をし受話器を外したままにして瀕死の教授が電話をかけた体にして逃げていく。ふつうなら逆探知をしてかけつけてきてくれるからだ。二人は指紋が付いている悪魔の書を後で燃やして証拠隠滅して口を拭っていることを約束し、今夜の宿となる化け物屋敷へと向かう。 そこには残りの三人の他に、彼らを脅かそうとする先輩たちが様々な仕掛けを手に隠れていた。そして、そこに更に教授が霊体になってやってくる。そして、教授は悪魔の書を利用してダグに憑依した。恐怖のハロウィンの夜の始まりだ。
※以下ネタバレ有り※ いやぁ、全然期待してなかったけど思いのほか面白かったです。昔のB級ホラーみたいなふざけた題名に惹かれて数合わせ的に借りたんだけど、冒頭からいきなり殺人があって、おふざけがあって、お色気系のサービスも満点だし、B級ホラーとしては言うことないですね。男性陣はほとんど使い捨てな感じだけど、唯一生き残る男の子が定石から外れたキャラクター(アジア系でオタクっぽい弱虫)で、同じく生き残る女の子ふたりのキャラ設定もちょっと面白くて、そこも良かったな。 大して内容がないのに最初から飛ばしてるので、89分しかないにも関わらず後半でちょっとダレるんですが、その後の女子ふたりの活躍で何とか盛り返します。脱がないのかと思ってたボーイッシュな方=マーシャ(『パラサイト』のクレア・デュヴァルに似た感じ)も脱いでくれるし、脱ぎ要員タイプの女の子=デリアはもちろん惜しみなく見せてくれる上に終始バニーちゃんのコスプレ(しかも白うさぎちゃんなところがまたそそる^^;)だし、まぁ言うことないよ。ちなみにマーシャはノーブラノーパンで全身タイツのような宇宙服(多分)着用で、これもエロいっちゃエロいんだけどそんなにスタイルがよくないので余り嬉しくなかった。お前の観点は常にそこかよと自分でもちょっと突っ込みを入れたくなりますが、まぁ、これはホラー(特にB級以下)では大事なところですからね(^_^;)b で、もひとつ大事なホラー要素はと言うと実はかなりレベル低かったりするんですが^^; 本格的にいちゃついてるときに男子の舌がどんどん伸びて、異生物になってしまい大暴れするのをチェーンソーで切るシーンはなかなか良かったんだけど、後が全然。男子に愛着がないせいか殺しのシーンもごくあっさりなんですよね。女子で唯一の犠牲者であるサークルの副部長は、マネキンに変身して壊されちゃうというキレイな死に方だし。人形と入れ替わっちゃうという設定は怖いんだけど映像は残念ながら全然怖くない^^; しかも、死んだことを誰にも気付かれないし(下手すると永遠に気付かれない可能性が…)。そもそも、教授と悪魔の書についても何かよくわかんないしね。でも、そんな激しく突っ込みたい矛盾があるというわけでもないし、マーシャが教授に憑依されてひどい顔になって活躍するシーンなんかもなかな良かったし、私は充分に満足しました。教授から解放されたと思ったら、次は化け物屋敷が相手(教授の力に抑えられていたらしい)というラストも結構好きだな。 しかし、このテの映画を見るたびに思うが、アメリカの学生というのはほんとにあんなに無軌道で考えなしなのか?