『ガラスの家』(2001年・米)

(2005年6月20日 TVの洋画劇場で視聴。感想などは当時のもの)

グラスハウス(2001年・米)監督:ダニエル・サックハイム / 出演:リーリー・ソビエスキー

評価…★★★☆☆

<あらすじ>

交通事故で両親が亡くなり遺書に後見人として指定されていた両親の知人に引き取られた姉弟。夫は会社経営、妻は医者で、名前にちなんでかガラス張りの豪邸に住む裕福な後見人だが、その様子がおかしいことに16歳の姉は気付き始める。そして…。

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ってなあらすじ読んだだけで大抵の人はストーリが読めるベタな話ですが、題名にまでしてるくらいだから「グラスハウス」ならでは何かがあるんだろうとか思って見ていたら見事なまでに期待は裏切られました。特にこの作品ならではの見せ場とか新奇な面ってものも何ひとつない。

この作品の最大にして唯一のみどころはヒロインですね。リーリー・ソビエスキーというちょっと変わった名前の彼女がかわいいし乳はでかいし、その上洋服はほとんど全て胸元が大きく開いたヤツで、しかも水着や下着にまでなってくれるしってんで、これだけでこの映画を見た甲斐はありました。

しかし、彼女の名前を確認するために今テレビ欄見たら妻役はダイアン・レインだったんだな。もったいない…。これこそ正しい意味で役不足だよな。


※以下ネタバレ有り

私は活字人間のせいか、たいてい映画を見ると説明不足と感じるところとか納得できないところとかがたくさんあって、それが凄く気になりいつも消化不良な感じがするのですけど、今回もやはりたくさんありました。駄作ですから当然ですね。とか言って評価の高い作品でも物凄くたくさんあることもあるので私個人の問題なのでしょうが。

まぁ、その全てを挙げるのは煩雑なのでやめますが、今回最も気になったことは、「ヒロインは父親殺しの犯人である後見人を殺すために高利貸しをふたり犠牲にしたがあれはいいのか?」ってことですな。

あの状況だと確実にあの二人が死ぬことは想定できるだろう。両親の仇を討ってかつ自分の安全を保つためには高利貸し二人くらいなら巻き添えにしてもいいってか?それは余りにも危ない思想ですよ。結果から言えばあの車の事故では狙いの後見人は生き延びて高利貸し二人は即死だったしな。

ついでに言うとあの高利貸しはなんだって弁護士のじいちゃん殺したんだろう?リスクばっか大きくて何も得るものないじゃないか。1000万ドルの金を貸すレベルの高利貸しがそんなにバカなわけないだろう。作品的にも彼を殺す必然性は全くないぞ。

全般的に無駄な死人と無駄な登場人物が多いと思う。ホラーなら許すがサスペンスでこれはないんじゃないか?

それと作品自体の話じゃないけど、番宣で「是非ご家族ご一緒にご覧下さい」ってなことを言っていたが、これが家族で見るのにふさわしい映画とは私にはとても思えません。