『 パンプキンヘッド 復讐の謝肉祭 』( 2006・米 )

◆ パンプキンヘッド 復讐の謝肉祭 ( 2006年・アメリカ )  評価…★★☆☆☆  監督:ジェイク・ウエスト  出演:ダグ・ブラッドレイ、ダグラス・ロバーツ、ランス・ヘンリクセン、リサ・マキャリスター 他 <あらすじ>  舞台はアメリカのとある田舎町。この町で唯一の火葬場を営むウォレス家の面々と同じく唯一の医者であるドクは、火葬場に運び込まれた遺体を火葬する前に解剖し、使える皮膚や臓器などを裏ルートで売買して利益を得ていた。しかも、悪事を働くうちに感覚がマヒするのか、彼らは解剖した後の遺体を適正に処置することすらせず、ゴミのように裏山に放り出すようなことを繰り返していた。 ところがある日、そんな死体遺棄の現場とその他の古い死体を偶然裏山に迷い込んできたハイカーに目撃されてしまう。そして、そのハイカーは助けを呼ぼうとして、不運にも悪の総本山である火葬場に入ってきてしまい、死体解剖の現場までも目撃することになり口封じのために殺され、他の死体同様に山に捨てられる。しかし、瀕死ではあったものの絶命はしていなかったハイカーは、最後の力を振りしぼって道路まで這い出し、通りかかった車の運転手に全てを告げて事切れる。 町の住人であったその車の運転手モリーはすぐさま保安官事務所に駆け込むが、余りの話に保安官らは半信半疑だ。しかし、ハイカーの死体を見ては捨て置けずウォレス火葬場に踏み込む。すると、そこは悪魔の館のような様相だった。いつのものともしれない切り刻まれた死体があちこちに転がっているのだ。モリーの亡くなった子供の遺体もそこに含まれていた。 怒りに震えるモリーは、他にも親族の遺体を辱められた友人たちに復讐を持ちかける。その復讐の方法とは、町外れに住む伝説の呪術師である老婆に依頼し、「 パンプキンヘッド 」 を召還してもらうというものだった。伝説の悪魔であるパンプキンヘッドは確実に復讐を遂げるが、依頼した人間にも相応の代償が伴うという。友人らはためらうが、モリーの勢いにおされ、結局全員が自らの血で契約をしてしまう。 そして、パンプキンヘッドによる恐ろしい復讐劇の幕があがった。
※以下ネタバレ有り※ えーと、これ多分、大昔の名作(?) 『 パンプキンヘッド 』 の続編なんだと思うんですけど、えらくつまらなかったです(*_*) これだけ堂々と「 パンプキンヘッド 」と謳ってる ( 原題もそう )からにはパクリではないはずなんだけど、うーん…。 まぁ、本家本元の内容もよく覚えてない( てゆーか、見たと思うんだけど見てないかも^^; ) ので、余りどうこう言えないんですけど、これはとにかく内容がなさ過ぎる。登場人物が多い割には物語が全然ないのね。善玉も悪玉も全く魅力のない人たちだし。主役(笑)のパンプキンヘッドはバンバン出てきて、ガンガン暴れてくれるけど、何かパッとしないんだよねぇ…。見せ場に欠けるっていうか、「 おお、これは! 」みたいなのが全然ないのですよ。それなりに残酷で、それなりにグロいかなって感じで、文句を言うほどではないんだけど、うーん…っていう感じ。 本作で言及すべき点があるとすれば、復讐する側もされる側も等しく絶命しないと復讐の儀式が完了しないっていう設定かな。まぁ、人を呪わば穴二つみたいなもんでベタベタっちゃベタベタなんですけど、自らの手で命を絶ってもいいというのはちょっと新しいかなと。でも、復讐に無関係な人を巻き込むのはいけないと思うわ。牧師さん( 神父さんか? )が襲われる時だけはひどいと思いましたね。パンプキンヘッド=単純に殺戮をする存在だというのなら、それはそれでアリで、そういうのも嫌いじゃないんですけど、今回のお話にしても、シリーズ全体としても一応目的は復讐なんですからね。