『 ミートボールマシン オリジン 』 ( 1999・日 )

ミートボールマシン オリジン [DVD]

ミートボールマシン オリジン [DVD]( 1999年・日本・70分 )


 監督:山本淳一
 出演: 渡辺稔久、佐々木聡子、相馬里乃、内屋敷保、黒沢ヒロオキ、塙雅夫、
 大橋茉未奈


評価…★★★☆☆

<あらすじ>
恋人同士のマサヤとサトミ。サトミは通りかかったゴミ置き場にあった奇妙な鉄くずのようなものに気付き、足を止める。マサヤは止めるが、サトミは機械のようなアートのようなそれに興味を引かれ、手をのばそうとする。次の瞬間、手を伸ばしてきたのはその物体のほうだった。
鉄くずのように見えたそれは意思を持つ生き物だったらしく、サトミの体内に侵入し、支配しようとしているらしい。余りの出来事にマサヤは苦しむサトミをただ茫然と見つめることしかできない。
そこに突如現れた奇妙な風体の男が突然2人に襲いかかる。どうやら、この男もサトミと同じモノに支配されているらしい。しかし、とりつかれたばかりのサトミと完全体らしい男の力の差は明らかだった。男はサトミを惨殺し、マサヤを痛めつけて去っていった。そして、そんな様子を見守っている白衣の男がいた。

意識を取り戻したマサヤは見知らぬアパートの一室にいた。あの白衣の男が彼を助けてくれたらしい。彼はマカオ博士といい、ずっとあの物体を追い続けているのだという。そこにはかつてあの物体に襲われて逃げ延びたという女性もいた。あの正体不明の物体は宇宙から来た生命体らしく、人間にとりつき、支配し、殺戮を繰り返しているらしい。

やがて、マサヤ自身も寄生されてしまい、あの謎の男のような姿になるが、彼は今までの被寄生体とは違い、自分の意識が残っていた。同じ怪物の姿になりながらもサトミの敵を打つためにマサヤは立ち上がる。そして、寄生体同士の壮絶なバトルが始まった。


 ※2005年に製作された『 METBALL MACHINE 〜 ミートボールマシン 〜 』( 山本淳一監督・山口雄大主演 )のオリジナル。


MEATBALL MACHINE-ミートボールマシン- [DVD]

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今回資料がなくて、いい加減に見ていた自分の記憶だけであらすじを書いておりますので、事実誤認等あったらごめんさいm(_ _)m

でも、これは細かい内容とか設定とか気にしないでいい映画だと思うf^_^;)



※以下 ネタバレ 有り※


えーっと、内容とか何とかの感想の前に1つ、お叱りを覚悟で正直な意見を言ってよいでしょうか。
最初から最後までずーっと唸りっぱなしでうるさいです(-_-;)
いや、好きなタイプの映画でなかなか楽しく見たのだけど、画質が悪い上に音質も悪い( 後で調べたら原版は8ミリらしい )ので、何か唸り声がどうにも耳障りで。でも、これ、公開当時に見たら、多分そんな風には思わなかったんだろうな。人間は環境に慣れて変わってしまうものですねえ。
あ、でも、うるさいなぁと思いつつ見てはいたけど、寄生されて恐らく体内でいろんな変化が起こっているである間中、ずっと「 痛い、痛い 」って言い続けているのは何かリアルでよかったです^^
この手のシーンのときって大抵「 ぐああああああ 」みたいな叫びで体内で何かが起こっているであろうことが表現されて、それに慣れてたけど、そうだよね、体の中であんなビキビキされたり何だりしたら痛いよねって、改めて思った^^;

で、中身。リメイク版を見てないので、純粋に本作に対する感想になります^^;
70分という時間からも予測できるように、ストーリーはまぁ、あってないようなもんです。謎の物体に対する説明もそれを追ってる人の説明もほとんどなく、ただただ異形のものと暴力とグロ、ゴアを撮っているだけって感じですかね。
でも、それが好きな人には面白い^^ ていうか、これぐらい短い場合はそれでいいんだよね。余計なストーリーは不要だ。唐突にゲイシーン( しかも普通じゃない、というか穏やかでないというか、合意の上でないのかな?というか )が出てくるのはちょっと疑問だけど、エログロ不条理ごった煮感の一環ということでいいのかな。( 後で特典映像見てたら、それにもゲイ要素入ってたから、もしかしてお好きなのかな? )
個人的には体内の寄生生物が可愛くてお気に入り^^
見てるときは気にせずフツーに流し見てたけど、CGとかのない時代に8ミリで撮ったのかと思うと凄い映像だったな。すごいよくできてる。寄生する前の物体の動きもリアル。
映像が余りよくないのも逆に雰囲気が出ていていいというか、何か懐かしい感じがしましたね。ああ、90年代ってこんなのばっかだったよなぁって^^;



特典映像『 リンガマニア 』は、よくわからんかったけど、タイトルの「 リンガ 」がまさかあれ?って思ったとおりのものでちょっとびっくり^^;
連続強姦殺人犯は右手全体が巨大な男性器になっている人物で、その右手で次々と女性を襲い( 一部男性も^^; )、そして最後にはその右手の子を孕ませるという設定なのですねぇ。

ツツイさんとか山風さんとかで鼻が男性器になるって話はままあったし、足の親指がなるってパターン( 松浦理英子の親指P )もあって、その辺は、若干不具合もあるけど、まあ使うにはリアルかなって感じだったのだけど、右手は使いやすくはあるが、如何せんでか過ぎるわな。そりゃヤったら自動的に殺すことになるわ。
しかし、あの右手の虜になってた男がいたから、やりようによっては死なないで済むのか??? どう考えても菊座よりは女性器のほうが柔軟だと思うのだが。
ああ、何か急に話が猛烈に下がかってしまった(>_<) すみません(>_<)



親指Pの修業時代 上 (河出文庫)

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